本記事では、音符の種類や長さについて、連符も含めて詳しく解説していきます。
全ての音楽活動家にとって必須である楽譜の習得には、音符の長さの理解が不可欠となります。
本記事は、ト音記号やヘ音記号といった音部記号について、その読み方を徹底的に解説することで、五線譜上のどの位置がどの音になるのか、という点を把握できるような内容となっています。
本記事の理解は、作曲編曲、歌い手、楽器演奏などに欠かせない楽譜の解読の習得のために大切な情報となっております。
なお、本記事は、作曲の知識について解説した記事のLesson11に該当します。
Lesson1から順にお読みいただくことでより効果的に内容を理解していただけますので、検索から当記事に来られた方はもしよろしければ以下からお読みくださいませ。
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特に本記事の内容を理解していただくには、五線譜の基本についての理解が必要となりますので不安な方は以下をご覧ください。
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音符とは、五線譜上に記載する「長さ」の定義を持った記号となります。
以前の解説で、五線譜は縦が音の高さ、横が楽曲の時間軸を指していると説明しました。
表現したい高さの位置に、「音の長さ」の定義を持った音符を入れることで、音の高さと長さの両方を表すことができます。
音符の長さは、「拍」という単位であらわされます。
そして、様々な長さの種類の音符がありますので以下に解説していきます。
四分音符
まず、最も基本的な音符は、「四分音符」といわれる音符です。
上記のように、黒丸に棒が1本あるような形をしています。
ほとんどの楽曲でこの四分音符の長さを「1拍」と定義していますので、その定義で以下も解説していきます。
四分音符より長い音符
四分音符より長い音符として、二分音符、全音符があります。
上記に、四分音符、二分音符、全音符を表示しています。
二分音符は、白い丸に棒が生えたような形をしていて、四分音分を1拍とした場合2拍となります。
全音符は、棒のないただの白丸で表示され、4泊分の長さとなります。
四分音符より短い音符
四分音符より短い音符には、八分音符、十六分音符、三十二分音符などがあります。
上記に、四分音符、八分音符、十六分音符、三十二分音符を表示しています。
八分音符は、四分音符が1本の棒でつながっているように表示され、四分音符の半分の長さです。
十六分音符は、四分音符が2本の棒でつながっているように表示され、四分音符の1/4の長さです。
三十二分音符は、四分音符が3本の棒でつながっているように表示され、四分音符の1/8の長さです。
単独で表示される場合は表示方法が異なり,
八分音符
十六分音符
三十二分音符
このように、棒ではなく四分音符にひげが1本2本3本生えたような形となります。
なお、このひげや棒を4本、5本と追加すると64分音符、128分音符となり長さは1/16泊、1/32拍となります。
付点の音符について
もう一つ、「付点」という概念があります。
上記画像の左側にあるように、それぞれの音符の右横に「・」をつけることで、音符の長さが、その音符と。その音符の半分の長さの音符をたしたもの、つまり1.5倍になります。
- 付点二部音符 = 二部音符+四分音符 =3拍
- 付点四分音符 = 四分音符+八分音符 =1.5拍
- 付点八分音符 = 八分音符 + 十六分音符 =0.75拍
- 付点十六分音符 = 十六分音符 + 三十二分音符 =0.375拍
となります。 なお、音符の右横に「・」が2つ付いた復付点音符というものも存在し、時々楽譜にも出てきます。
複付点がついた音符は長さが1.75倍になります。
連符について
上述した内容でも記載できない長さの音符に関しては、連符というものが用いられます。
連符には、3連符、5連符、7連符、9連符などがあり■拍を、●等分したものを■拍●連といいます。
上記の図は1拍を3等分、5等分、7等分、9等分したもの、つまり1拍3連、1拍5連、1拍7連、1拍9連です。
上記図面のように、音符を連ねた後は何等分されたかという数字を上部に書きます。
1拍だけでなく2拍や半拍などを3等分や5等分などにして連符にすることができます。
上記図は2分音符や八分音符を分割した連符の例です。
今までにお示しした画像では、例えば1拍3連は八分音符が連ねられていますし、1拍9連は三十二分音符が連ねられています。
記載される音符の種類は、その長さによっておおよそ決まっています。
- 八分音符より長く四分音符より短い連符は 四分音符
- 十六分音符より長く八分音符より短い連符は 八分音符
- 三十二分音符より長く十六分音符より短い連符は 十六分音符
- 六十四分音符より長く三十二分音符より短い連符は 三十二分音符
で記載し、等分された数だけ連ねていますが、連符が複雑になるとそのルールもあいまいになる傾向があります。
上記はショパンのノクターン第20番というクラシックの名曲に実際に出てくる2拍35連です。
表記ルールですと六十四分音符で記載ですが、どこから出版された楽譜も十六分音符で描かれています。
ショパンはこういう複雑な連符が大好きで、演奏者を煩わせます(笑)
まとめ
本記事では、音符についてできるだけ詳しく説明してきました。
- 音符は、「長さ」の概念を持っている
- 高さの概念のある五線譜に長さの概念のある音符を記載することでどどの高さの音符がどれくらい長くなるかを表示できる
- 四分音符や二部音符、全音符、八分音符など様々な長さの定義を持った音符がある
- 付点をつけると音符の長さは1.5倍、複付点をつけると1.75倍になる
- 連符も用いることで無限通りの長さの音符が表示できる。
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