ト音記号やヘ音記号などの音部記号について読み方を解説!

 本記事は、ト音記号やヘ音記号といった音部記号について、その読み方を徹底的に解説することで、五線譜上のどの位置がどの音になるのか、という点を把握できるような内容となっています。

 本記事の理解は、作曲編曲、歌い手、楽器演奏などに欠かせない楽譜の解読の習得のために大切な情報となっております。

本記事は、作曲の知識について解説した記事のLesson10に該当します。

Lesson1から順にお読みいただくことでより効果的に内容を理解していただけますので、検索から当記事に来られた方はもしよろしければ以下からお読みくださいませ。

音楽理論やコードについて勉強するメリットと方法は?

 特に本記事の内容を理解していただくには、音名及び五線譜の基本について理解していただく必要があるので、不安な方は以下よりご確認ください。

 音部記号には、ト音記号、ヘ音記号などがあり、それぞれによって五線譜のどの位置がどの音にあたるかが異なってきますので、以下に解説していきます。

ト音記号の楽譜の読み方

 最もよく使われる音部記号はト音記号で、すべての音楽活動家にとって必須の知識となります。

「ト音記号」とは、その字の通り、「ト音を基準とした音部記号」という意味合いになります。

「ト音」とは、日本語の音名でいう「ト」、つまりイタリア語の「ソ」、英語の「G」の音です。

上記画像の左にある渦を巻いたようなマークがト音記号です。

渦巻きをよく見てみると、五線譜の下から二番目の線上からスタートしていることが分かります。(赤丸)

つまり、ここが「ト音」となります。

音の高さも考慮するとG3の音にあたります。

したがって、ト音記号で下から2番目の線上にある音符は、「G3」の音となります。

(1/4と書かれているところは本記事では気にしないでください)

 G3の音を基準に、上記の画像のように音を下げていくと、F3,E3,D3・・・となり、C3以下の音は加線を施します。

 加線を下に1本引いてその線上に音符を乗せた場合、それがC3,「ピアノの真ん中のド」の音となります。

 

 G3の音を基準に、上記の画像のように音を上げていくと、A3,B3,C4・・・となり、A4以上の音は加線を施します。

 (17/4と書かれているところは本記事では気にしないでください)

ヘ音記号の楽譜の読み方

 ト音記号の次によく出てくるのがヘ音記号で、こちらもすべての音楽活動家にとって必須の知識となります。

「ヘ音記号」とは、その字の通り、「ヘ音を基準とした音部記号」という意味合いになります。

「ヘ音」とは、日本語の音名でいう「ヘ」、つまりイタリア語の「ファ」、英語の「F」の音です。

上記画像の左にある半円のようなマークがヘ音記号です。

マークの右側に「:」がついているのがお分かりになるかと思います。(赤丸)この2つの点に挟まれた音が「ヘ音」となります。

音の高さも考慮するとF2の音にあたります。

したがって、ト音記号で下から2番目の線上にある音符は、「G3」の音となります。

(1/4と書かれているところは本記事では気にしないでください)

 F2の音を基準に、上記の画像のように音を下げていくと、E2,D2,D2・・・となり、E1以下の音は加線を施します。

 

 F2の音を基準に、上記の画像のように音を上げていくと、G2,A2、B2・・・となり、C3以上の音は加線を施します。

 加線を上に1本引いてその線上に音符を乗せた場合、それがC3,「ピアノの真ん中のド」の音となります。

 (17/4と書かれているところは本記事では気にしないでください)

特殊な音部記号について

 そのほかにもちょっと変わった音部記号がいくつかありますので紹介してみます。

大譜表

 上記のように、ト音記号とヘ音記号の2段がセットになったものを「大譜表」といい、ピアノの楽譜などに用いられます。

 DAW上で作曲が完結する場合あまり意識することはないですが、楽譜を残す場合で、その見た目にこだわる場合は大譜表に関しても知っておくと良いかと思います。

1オクターブ下げる記号

上記のように、音部記号の下に小さく数字の「8」が書かれている者があります。

これは、「常に1オクターブ下げる」を意味しています。

「1オクターブ下げる」とは、ピアノの鍵盤パターンの繰り返しで、1つ前の同じ音に移動することを言います。

 音域を考慮した音名では音名の横に着ける数字が1つ小さくなります。

 つまり、ト音記号ではG2が基準音となり、男性ボーカルに楽譜を提供する際、ヘ音記号読みが苦手な方向けに使われたりします。

 ヘ音記号ではF1が基準音となります。ベースの譜面などによく使われます。

(1/4と書かれているところは当記事では気にしないでください)

ハ音記号

 ト音記号、ヘ音記号の仲間で、「ハ音記号」というものも存在します。

こちらは、特殊な楽器の演奏者のみが習得する必要のある音部記号で、作編曲でもあまり使われませんし、私も存在を知っているくらいですらすらと読むことはできません。

「ハ音」つまり「C3」の音を基準とした音部記号です。

 上記画像のように、数字の3に似たマークの真ん中のでっぱり部分(赤丸が)基準音である「C3」の音ですが、その位置を上下に移動させることでどの部分がC3になるのかを変えることができます。

(1/4と書かれているところは当記事では気にしないでください)

まとめ

 

  本記事では、ト音記号やヘ音記号などの音部記号について解説しました。

楽譜のどの部分に音符を配置するとどの音になるのか、といった点についてご理解いただけたかと思います。

また、「ベーシックコース」に該当する記事につきましては、コメントも受け付けますので、感想や質問などあればそちらからお願いいたします。

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