歌の録音をアプリを使って無料でやってみよう!準備ややり方の徹底解説!

 こちらの記事は、歌い手としてオリジナル楽曲や既存楽曲の歌の録音を行いたい方、もしくは歌物を作る作編曲家で、歌入れをボーカロイドなどではなく自分で行いたい方向けの情報となっております。

 なお、楽器の演奏の録音などにおいても要領は同じですので、演奏者の方にもお役に立てる情報となっております。

 一般的に歌の録音をパソコンで行う場合、

  1. DAW
  2. マイク
  3. ポップガード
  4. オーディオインターフェース
  5. ピッチ補正プラグイン

最低上記5つは必要となり、特に2~4は有形物なので無料では手に入りません。

では歌の録音はお金をかけないとできないのでしょうか?

結論としてはスマートフォンのアプリを使えばお金をかけずに比較的高音質な歌の録音が可能です。

ただし部材が家にない場合100円~2000円程度の負担は必要な場合のありますのでご了承ください。

本記事ではスマホを使って無料で歌の録音をする方法を解説していきます。

なお、DAWについては

Cakewalk by BandLabダウンロードやインストールや始め方使い方を解説!

上記記事にて詳細を解説しておりますので、上記記事を参考に無料で入手していただければと思います。

歌の録音を無料でするための必要アプリは?

 

歌の録音を無料でするために、スマートフォンに以下の2つのアプリが入っている必要があります。

2つともiPhoneで標準で入っているかと思いますが、ない場合はappストアで入手してください。

LINEは音楽活動をされていない方でもほとんどの方がすでに入手し使用しているかと思いますが、PCとスマホの音源データやり取りに使います。(メールやUSB転送では容量の関係で送受信困難)

したがって、パソコンにもLINEを入れて、スマートフォンと同じアカウントを紐づけておきます。

GarageBandはiPhone専用のDAWとなっておりますので、Androidのスマートフォンをご利用の方はTuneMe というアプリが定番です。

Tune Meをご利用の方は使い方など申し訳ございませんが別でググるなどをして調べていただくようお願いします。

歌の録音を無料でするための必要部材は?

 歌の録音をスマホアプリで無料でするためには、パソコンでお金をかける際に必要な部材

  1. マイク
  2. イヤホン
  3. ポップガード
  4. オーディオインターフェース

の代用が必要止まりますが、スマホの場合まずオーディオディーインターフェースが不要です。

また、マイクはスマホ内蔵のものがそこそこ高音質なので新たなものを用意する必要ありません。

イヤホンは、マイク機能が無いものを使います。今まで音楽鑑賞などで使っていたものを引っ張り出してください。

 マイク機能の有無の確認方法は差込口を見ます。線が2本入っているものがマイク無、3本入っているものがマイク有です。(上記画像では黒い方がマイク無、白い方がマイク有です)

ない場合は安いものでよいので購入してください。


 

iPhoneのイヤホンジャックは標準で入っているかと思いますがない場合は購入が必要です。


 

ポップガードは手作りします。

ポップガードって何ぞや?と思われるかもしれません。

歌を直接マイクなどに向かって録音する場合、どうしても息を吐く「フー」という音が入り、クオリティを下げてしまいます。それを防ぐためにマイクの前に設置するのがポップガードですが、これを簡単に手作りします。

必要なものは、ティッシュペーパーと、料理で使う、湯豆腐などを救う際に使う穴のあいたお玉か、カス揚げ(揚げ物の後に油カスを救うあみあみのやつ)です。ない場合は100均などで仕入れます。

作り方は「あみあみの部分にティッシュをまいてテープで止める」だけです。

完成したお手製ポップガードをスマートフォンにテープで貼り付けます。

マイク無イヤホンを取り付ければ完成です。

これでお金をかけない歌入れセット完成です。

歌の録音をアプリを使って無料でやる方法

 それではいよいよ歌の録音をしていく方法を解説します。

  • 歌を録音したい曲のオケ音源もしくはガイドメロディ入り音源
  • DAWの入ったパソコン
  • GarageBandの入ったスマホン
  • 上記で説明したお手製歌入れセット

こちらを用意し、以下の手順で進めます。

  1. 歌を録音したい曲のオケ音源もしくはガイドメロディ入り音源をパソコンからスマホに送る
  2. 歌を録音したい曲のオケ音源もしくはガイドメロディ入り音源をGarageBandに読み込んで歌を録音
  3. 歌のファイルのみをwavで書き出し、スマホからパソコンに送る
  4. パソコン上でオケと歌を合わせる

それぞれについて詳しく解説していきます。

歌を録音したい曲のオケ音源もしくはガイドメロディ入り音源をパソコンからスマホに送る

 自分自身で作ったり、外注などで作ってもらった、歌を録音したい曲のオケ音源もしくはガイドメロディ入り音源を用意します。

家族など身近な人に、「ちょっとLINEでデータ送るけど気にしないでね」と断ったうえで、パソコン上のLINEにてその人に音源を送ります。

送る相手のトークルームにデータをドラッグアンドドロップすればOKです。

ただし楽曲が短い場合、この方法では「ボイスメッセージ」に勝手になってしまい、音質が極めて悪くなるうえ、GarageBandに読み込むことができなくなります。

この場合はKeepの機能を使います。

上記画面左下の赤丸で囲んだ部分をクリックし、開いた画面にデータをドラッグアンドドロップします。

そのあと青丸で囲んだ部分をクリックし、開いた画面から先ほどドラッグアンドドロップしたデータをダブルクリックすることで、ボイスメッセージにならずに送信できます。

そのあとスマートフォンを開き、送った人のトークルーム画面を開きます。

同じアカウントを紐づけているので、パソコンとスマホのLINEアプリは連動しています。スマホで見た場合も送信履歴に音源があるはずです。

Wi-Fi環境下にて、先ほど送ったデータをタップすればスマホ内にダウンロードされます。

歌を録音したい曲のオケ音源もしくはガイドメロディ入り音源をGarageBandに読み込んで歌を録音

いよいよGarageBandを使って歌を録音していくわけですが、先ほどのデータをGarageBandに読み込む必要があります。

まず、ダウンロードした音源をスマホで開き、左下にある四角形と矢印のマークの部分をタップします。

そのあと「ファイルの保存」→「このiPhone内」→「IOS用GarageBand」→「GarageBandFileTransfer」の順に選択します。

GarageBandを開きます。

右上の「+」マークをクリックします。

画面を何度かスクロールしていき、「AUDIO RECORDER」画面を出し、「ボイス」を選択します。

右上にある小さな「+」をタップします。

「セクションA」と書いてあるところをタップします。

ツマミを「自動」にし、完了を押します。

 

 右上の歯車マークをタップし、「曲の設定」を選択します。

 テンポ(BPM)と拍子を楽曲と同じものにします。(外注作曲などで分からない場合は製作者に問いあわせてください)

右上にある壁の模様のようなマークをタップします。

右上にある頭の無いカタツムリのようなマークをタップします。

先ほど取り込んだ音源を、押しながら指を動かすことで画面が戻りますので、そのまま画面の一番左まで引っ張って指を離します。

これで取り込んだ音源が読まれましたので、これに合わせて歌を入れていきます。

上のマイクのアイコンをタップします。

右上の歯車のようなマークをタップし、「トラックコントロール設定」を開きます。

コンプレッサー、エコー、リバーブをゼロにします。(これらはPCに送った後にかけたほうが良いです)

スマホにお手製ポップガード及び、マイク無イヤホンを取り付けます。

 

中央上の赤い丸ボタンを押して録音開始です。先ほど取り込んだ音源に合わせて歌います。

歌のファイルのみをwavで書き出し、スマホからパソコンに送る

歌の録音が終わったら、歌のみのデータを書き出します。

左上にある壁の模様のようなマークをタップします。

オケ音源の方のトラックをタップします。

右上の歯車のようなマークをタップし、「トラックコントロール設定」を開きます。

トラックボリュームをゼロにします。

左上の逆三角形のマークを押し、「Mysongs」をタップすると、上書き保存されてファイルが閉じられます。

先ほど作成したファイルを長押しします。

「共有」を選択します。

「曲」を選択します。

「非圧縮(WAV)」を選択します。

「送信」をタップします。

「LINE」を選択し、先ほどデータ送信の許可をもらった人を選択します。

「転送」をクリックします。

これで歌のみのファイルが送信されていればスマホでの作業は終了です。

パソコン上でオケと歌を合わせる

次にパソコンでLINEを開き、データを送った人のトークルームを開きます。

先ほどスマホで転送したファイルが送信履歴にあるはずなので、そちらをクリックしてパソコン内に保存します。

該当の楽曲を編集しているDAWを開きます。

GarageBandの場合、トラック表示画面に歌のファイルをドラッグアンドドロップするだけで読み込まれます。

開始位置を合わせること、もともと仮歌やガイドメロディが入っている場合はミュートにすることを忘れないでください。

作曲を外注している場合は新規でDAWを開き、作ってもらったオケ音源をドラッグアンドドロップしてあわせます。

 そのあとは音量調整、歯擦音の低減、ピッチ補正、リバーブなどの作業をしてオケとボーカルをなじませます。

まとめ

「歌の録音をアプリを使って無料でやってみよう!準備ややり方の徹底解説!」として、無料でスマホアプリを使って歌の録音をする方法を解説してみました。

  • パソコン及びスマートフォン
  • DAW
  • スマホアプリ(GarageBandとLINE)
  • マイク無イヤホン
  • ティッシュペーパー
  • 穴あきお玉かカス揚げ

上記を使用し、

  1. 歌を録音したい曲のオケ音源もしくはガイドメロディ入り音源をパソコンからスマホに送る
  2. 歌を録音したい曲のオケ音源もしくはガイドメロディ入り音源をGarageBandに読み込んで歌を録音
  3. 歌のファイルのみをwavで書き出し、スマホからパソコンに送る
  4. パソコン上でオケと歌を合わせる

という順序で作業を行っていきます。

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