パソコンを使って作曲をすることを「DTM(デスクトップミュージック)」といいますが、それを始めていくには、DAW(作曲ソフト)やプラグイン(音源)などが必要になります。
また、当然作曲のための音楽的知識も必要になってきます。
これらはお金をかけて得ることもできますが、無料でもできます。
作曲は無料でする?費用をかける?それぞれのメリットデメリットは?
上記記事で、「作曲はまず無料で始め、徐々にお金をかけて行こう」といったお話をしましたが、具体的にどのように始めていくのかが上記記事のみでは分からないかと思います。
そこで本記事では、DTMを無料で始めるために必要なもの(ソフト、プラグインなど)をを紹介していきます。
他サイトでは「おすすめベスト○○」みたいな紹介がされていることが多いですが、それでは迷ってしまうかと思いますので。「これ!」というものを1つ紹介していきます。
なお、無料でとはいってもパソコンとスマートフォンはあるという前提でのお話となりますのでご注意ください。
目次
無料作曲ソフトは「cakewalk by bandlab」
DAW(作曲ソフト)で無料のものでおすすめはcakewalk by bandlabとなります。
2017年まで6万円ほどで販売されていたソフトで、無料とは思えないほどの機能があります。
大概の無料DAWは機能制限が多く使いにくいことが多いですが、こちらはプラグインの追加やwav書き出しなどもできますので、完全に無料作曲が可能です。
Cakewalk by BandLabダウンロードやインストールや始め方使い方を解説!
cakewalk by bandlabのインストールや使い方については上記記事で紹介しています。
cakewalk by bandlabはWindows専用となります。macの方はGarageBandというソフトが定番です。
申し訳ございませんがGarageBandに関する知識は他でググって頂けますと幸いです。
無料専用音源の紹介
DTMを行っていくには、音を鳴らすための音源が必要です。上記のcakewalk by bandlabにも音源は入っていますが、DAW付属の音源はギターなどのバンド系の音に弱い傾向があり、多くの人が「有料音源を買わなきゃ!」と思いますが、無料でもいいものがあります。
こちらで紹介するものはすべてKontakt(有料の定番マルチ音源・サンプラー)は不要ですので完全に無料で使えます。
また、歌声合成ソフトはまずDAWには標準で入っていませんのでキャラクターに歌わせる場合は別途必要となります。以下にバンド編成の歌物を作る際ののおすすめ無料音源を簡単に紹介します。
歌の録音をアプリを使って無料でやってみよう!準備ややり方の徹底解説!
歌声合成ではなく、自分自身で歌って録音する場合は上記の歌い手さん向けの記事をご覧ください。
歌声合成ソフト「NEUTRINO」
最近はボーカロイド以外の歌声合成ソフトが多くなってきて、無料で高品質なものも出てきました。
その中でも NEUTRINOは「まるで人間」と称されるほどの高品質と話題です。
男声のものはありませんが12のキャラクターも無料でダウンロード可能です。
ファイルが合成ソフトのみで2GBほどあり、歌声も1つあたり数百MBありますので外付けssdがあると安心です。
NEUTRINOのダウンロードや使い方は?エラーの原因と対処法も解説!
NEUTRINOの導入方法や使い方についての詳細は上記記事をご覧ください。
ピアノ音源「Piano one」
ピアノ無料音源の Piano one はYAMAHAのグランドピアノC7を収録していて、音の長さなど一部制約はありますが、パラメータなどをいじることで高音質な表現が可能です。
「本当にこれが無料でいいの?」というほど評判ですの是非とも入れておきたいプラグインとなります。
ピアノ音源おすすめのPiano Oneダウンロードインストール使い方は?
Piano oneの導入方法や使い方についての詳細は上記記事をご覧ください。
アコースティックギター音源「DSK Dynamic Guitar」
打ち込みの中でもアコギは最も難しいといわれていて、かつDAW標準の音質が低い傾向にあります。そこで有料のものをそろえる余裕がない場合にぜひダウンロードしておきたいのがDSK Dynamic Guitarです。
とてもやさしくリアルな音質で有名です。
明るい音にしたい場合やコンコンというタッチ音が気になる場合はエコライザで調整できます。
DSKシリーズは他にも様々な無料のものがるので試してみるのありでしょう。
アコギ音源!フリーのDSK Dynamic Guitarsのダウンロード方法及び使い方は?
DSK Dynamic Guitarsの導入方法や使い方についての詳細は上記記事をご覧ください。
エレキギター音源「Spitfire LABS Guitars」
エレキギターは無料でいい音源が沢山ありますが、おすすめはSpitfire LABS Guitarsです。
リード、ロックなど複数の音が選択でき、特にロック用ギターをDAW付属のアンプシュミれーたやディストーションの機能を使って歪ませることで迫力ある音の再現が可能です。
エレキギター音源おすすめフリーのSpitfire LABS Guitarsインストール方法&使い方は?
Spitfire LABS Guitarsの導入方法や使い方についての詳細は上記記事をご覧ください。
ベース音源「Standard Bass」
エレキベース音源も無料で良いものが沢山あります。
1つおすすめを紹介するならStandard Bassです。とてもリアルな音でベースの表現が可能です。
なお、利用の際には別途 sforzando というサンプラーが必要ですが、こちらも無料でダウンロードできます。
ベース音源おすすめ!フリーのstandard bassのダウンロードおよび使い方は?
standard bassの導入方法や使い方についての詳細は上記記事をご覧ください。
ドラム音源「MT Power DrumKit 2」
ドラム音源がDAWに入っていない、もしくはDAWのものでは満足できない場合、無料でおすすめなものは MT Power DrumKit 2 です。
音質もよく、midi打ち込みに対応しているので非常に使いやすいです。
ドラム音源!フリーでおすすめのMT Power DrumKit 2のダウンロードおよび使い方は?
PMT Power Drumkit 2の導入方法や使い方についての詳細は上記記事をご覧ください。
無料サンプラー&マルチ音源
上記で紹介したものは「ギター」「ピアノ」といった専用音源ですが、様々な音色が掲載されたマルチ音源や、それらを鳴らすためのサンプラーにも無料でいいものがありますので紹介していきます。
SampleTank Custom Shop
SampleTank Custom Shopは無料マルチ音源では最上級のレベルです。ピアノやビブラフォンなど多彩な音源が搭載されています。
多機能な分4GBほどの容量を食いますのでパソコンのスペックが高くない場合は要注意です。
Sampletank 4 CS(free)のインストール方法及び使い方は?
Sample Tank 4 CSの導入方法や使い方についての詳細は上記記事をご覧ください。
KONTAKT PLAYER
KONTAKT PLAYERはぜひ入れておきたいサンプラーの1つです。
こちらは、音源にお金をかけ始める際にまず導入したいマルチ音源兼サンプラー「KONTAKT」の無償版となっており、その使用感などを経験しておくと後々にプラスになるかと思います。
Native Instumrnts社が配布していますが、今後同社の製品を買うという方はこのサンプラー、もしくは上位の有償版Kontaktが必要となります。
無料のKONTAKT PLAYER上で音が鳴らせる無料の音源集も同社より配布されていて、音もとても良いです。
Kontakt Player(無料)のダウンロードインストール方法は?使い方も!
Kontakt Playerの導入方法や使い方についての詳細は上記記事をご覧ください。
学習方法は?
DTMを始めるには当然作曲の知識が必要になってきます。
その中でも特にコード理論といわれるものの理解が最重要かつ必須ですが、それらを学ぶ方法は多岐にわたりますので、方法、費用、どれくらい濃い内容が学べるかを表にまとめました。
番号 | 学習方法 | 費用 | 学べるレベル(5段階) |
1 | 海外音楽留学 | 数千万円 | 5 |
2 | 日本の音大・専門学校 | 数百万円 | 2~3 |
3 | オンラインで学ぶ | 0~100万円 | 1~4 |
4 | 完全独学 | 0円 | 1 |
学べるレベルは1~5の5段階で表示しており、なんとなく形のあるものが作れるレベルを2,自由自在に作れるレベルを4としています。
海外留学が最も深く学べることは間違いないですが、まず英語が話せないといけませんし、膨大な時間と費用が掛かりますので時間やお金が相当ある人以外は現実的ではないかもしれません。
日本の音大や専門学校でも数百万円の費用に加え年単位での時間が掛かりますので、社会人の場合現実的ではないでしょう。
受験生で音大などを目指す場合、卒業しても音楽の職に就ける保証がないうえ、一般企業の就職が理工学部などよりも不利になるケースもありますので注意が必要です。
一番コスパが良いのはオンラインで学ぶ方法です。無料で発信されている情報を閲覧し、発信者が信頼できそうならその人が提供している有料コンテンツに入ってみるという方法です。
私もこの方法で学んでおり、幸い海外留学で音楽をマスターされた良い講師の方に出会えました。
一方中には専門知識なしに高額塾や商材を売っているいるようなケースもあるので注意が必要です。
当サイトでは、できるだけ閲覧者に信頼いただけるような情報を無料発信していきますので楽しみにしていてください。
まとめ
「DTM無料での始め方!ソフトやプラグインは何を使う?学習方法は?」と題して、DTM作曲に必要なものを無料でそろえる方法を解説しました。
中にはダウンロードや使用開始の仕方がが少しややこしく感じる場合などもありますので、そちらはできるだけ次回以降の記事で詳しく紹介していこうと思います。
当記事で紹介したもの以外にも多くの音色が無料でダウンロード可能なご時世になっています。
それらが欲しい場合は「音色名 無料」などで検索してみてください。
完全無料でゲットする場合は「KONTAKTが不要」であることも確認していく必要がありますのでご注意ください。