作編曲家で自分自身で歌って録音をする場合や、歌い手さん向けに、お金をかけずに歌を収録するやり方などについて以下の2記事で解説してきました。
歌の録音をアプリを使って無料でやってみよう!準備ややり方の徹底解説!
上記記事ではお金をかけずにスマホで録音する場合に必要なものなどを解説しました。
スマホ等での歌録音のコツ5選!mixまでの手順も解説!
さらに上記記事では歌を録音する際のコツやmixの手順について解説しました。
その中でピッチ補正についての解説がまだでしたのでこちらの記事で解説していきたいと思います。
ピッチ補正用フリーソフトはGsnap!ダウンロード手順は?
ピッチ補正をフリーソフトで無料で行いたい場合、いくつかプラグインがありますが、Gsnapというものが使いやすいのでこちらについて解説していきます。
こちらのサイトに行き、「GSnap VST プラグインをダウンロードする」をクリックします。
開いたページでパソコンの種類とbitを選択します。CakewalkByBandLabを使っている場合は例外なくWindows64bitです。クリックするとダウンロードされます。
ダウンロードしたzipファイルを解凍し、フォルダを開くとGsnap.dllというファイルがありますので、それを使用DAWのプラグイン用フォルダに入れます。
Cakewalk by BandLabの場合は「C:\Program Files\Cakewalk\VstPlugins」というフォルダになります。
これでGsnapの使用が可能になりました。
ピッチ補正用フリーソフトはGsnap!使い方は?
こちらの記事やこちらの記事で紹介したやり方にて、mixされたファイルの他、メロディのMIDIファイルを用意します。
外注で作曲してもらった場合クリエイターさんにもらいましょう。よほどケチなクリエイターの場合追加料金を請求されるかもしれませんが、他の作品を勝手に売ったり転売をしているような不正なクリエイターでなければ技術的に作れないということはないです。
まず、以下が補正していない状態です。
こちらを補正していきます。
まずはボーカルのオーディオファイルにGsnapをインサートでかけます。
Cakewalk by BandLabの場合「オーディオFXの挿入」→「uncategolized」→「Gsnap」で入れられます。
snap to midi imput(黄色丸の部分)を選択します。
上にある赤丸の部分「VST2」と書かれた部分で左クリックし、MIDI入力オンにチェックを入れます。
Cakewalk by BandLabの場合右側に「G snap1」と表示されればOKです。(黄丸の部分)
トラック下の空いている部分(上記画像①付近)を右クリックしてMIDIトラックを作成します。
(私はここがわからなくて数時間留まりました)
アウトプットが「Gsnap1」になっていることを確認します。
次にCakewalk by BandLabの場合右側の②のあたりを右クリックして「MIDIをインポート」を選択、メロディのMIDIファイルをクリックします。
あとは再生しながらパラメータをいじっていきます。
主に真ん中のパラメータで調整します。
- THRESHOLD どれくらいまで外れている音程を補正するか
- AMOUNT どれくらいの量を補正するか
- ATTACK 音がずれた時どれくらいの時間で補正を開始するか
- RELEASE 音が正確になった時どれくらいの時間で補正をやめるか
といったもので、1,2は大きいほど、3、4は小さいほど正確になりますが、正確にしようとすればするほど機械的な処置が多くなり、不自然になりやすいです。
聴きながら一番いい部分を見つけていきます。
極端な例(THRESHOLDとAMOUNTがマックス、ATTACKとRELEASEがミニマム)ですが補正しすぎたらこうなります。
音の始めがつぶれまくっています。これではやらないほうがましですね。
- THRESHOLD 90
- AMOUNT 85
- ATTACK 160
- RELEASE 160
でやった時が以下のような感じです。
補正が大きいほど不自然になります。そこはそれぞれの感覚で聴いて一番心地いいレベルに合わせていきましょう。
まとめ
「ピッチ補正をフリーソフトでやるには?インストールからやり方まで解説!」と題し、フリーのピッチ補正プラグインGsnapをCakewalk by Bandlabで使う場合のインストール方法、使用方法について解説してみました。
- 公式サイトでダウンロード
- 解凍しGsnap.diiというファイルをDAWのプラグイン用フォルダに入れる
- ボーカルのオーディオトラックにGsnapをインサートで描ける
- GsnapのMIDI入力をONにし、MIDIImputのモードにする
- MIDIトラックを挿入し、出力先をGsnapにする
- MIDIトラックに、メロディのmidiを読み込む
- 聴きながらパラメータを設定していく
といった手順です。
注意点としてはピッチ補正は音痴を克服するプラグインではありません。
有料のものを買えばより性能はよくなりますが、その点は変わりません。
「正確に歌う」ことが一番重要で、ピッチ補正は補助的に使っていきましょう。