この記事はこれから作曲を始めていきたいという初心者の方向けに書いた記事となります。
今まで、DAWや音源プラグインについて、無料のもの、有料のものなどを30記事余りにわたって紹介し、作曲の環境準備について解説してきましたが、作曲するためには環境準備だけでなく、そのための知識技術が必要とされます。
音楽理論やコード理論などを学んでいくことで作曲ができるようになっていくわけですが、「理論なんて学ばなくても感覚でできる」といって避ける方もいらっしゃいますし、理論を避けて指導する講師の方もいらっしゃいますが、やはり感覚で作るよりも理論を学んでいくほうがメリットが大きいです。
本記事では、音楽理論やコード理論を学ぶことの意味合い(メリット)や、学習法について解説していきます。
目次
音楽理論やコードについて勉強するメリットは?
音楽理論やコード理論を勉強するメリットについて解説していきます。
理論の学習を避けて作曲する方法を、当サイトでは「感覚的作曲法」と呼んでいきます。
感覚的作曲法では、既存曲をたくさん聴き込んで、そこからコードのパターンなどを吸収し、自分のオリジナル楽曲に活かしていく、という方法です。
もちろんそれでも作曲は可能です。
そちらと比較した場合の、音楽理論やコード理論を学ぶメリットについて説明していきます。
メリット1 理論を追加するたびにコード進行のバリエーションが指数関数的に増える
一番大きなメリットとしては、新たなコードに関する理論を1つ追加することで、コード進行のバリエーションが何倍にも増えるという点です。理論を追加するたびにコードパターンは指数関数的に増えます。
感覚的作曲法では、ゼロの状態からある曲を聴き込めばその曲のコード進行はすべて新しいパターンになります。
一方で2曲目を聴き込んだ時どうでしょうか?おそらく1曲目と被っている進行もあります。
3曲目になるとさらに今まで聴いたものと被っている割合は大きくなります。
ですので、学べば学ぶほどコードパターンが増えていくことは感覚的作曲法でも変わりませんが、その増え方は鈍くなっていき、対数関数的となります。
私自身も、最初は感覚的作曲法で作曲をしており、それでも十分できていると思っておりました。
しかし、月数曲ペースで作っているとある時期に「今までの最高傑作だ」と思えることが無くなってきて、限界を感じ始めました。
既存曲からのパターンのストックを使い果たしてしまった、という感じです。
そこでコード理論を学ぶことで、再びバリエーションを急増させることができるようになりました。
具体的に説明していきましょう。

上記のような1つのコード進行があったとします。
C-F-G-Cという進行ですが、これは、「ダイアトニックコード」と呼ばれる最も基本的なコードのみで構成されたよく使われる進行です。
ここに、「セカンダリードミナント」という理論を追加すると、F、Gの前に新たなコードが配置できるようになります。
もちろん配置しないという選択肢もあります。F、Gの前の両方に配置もできますし、片方の配置もできます。

上記画像の赤丸がセカンダリードミナントという理論を用いています。
1つの理論を追加するだけで1つのコードパターンが4倍になりました。
ここに、さらに「リレイティッドツーマイナー」という理論を加えてみましょう。
リレイティッドツーマイナーはセカンダリードミナントの前に配置することができます。
もちろん配置しないという選択肢もあります。

そうすると上記の9パターンのコード進行が作れます。赤丸がセカンダリードミナント、黄丸がリレイティッドツーマイナーです。
2つの理論の追加で進行パターンが9倍になりました。
さらに「展開」という、コードの和音を入れ替えれる技法を考えててみましょう。
上述した楽譜には、団子みたいなもの(音符)が3つか4つ積み重なったもの(和音)がいくつか並んでいるように見えますが、その和音の上下の順番を入れ替えて雰囲気を変えるという手法があります。
1つの和音につき3通りか4通りの選択肢ができますので・・・

合計35721通りのコード進行が生み出せる計算となりました。
さすがに展開形すべてが実用的というわけではないので若干持った数字ではありますが、それでも一生かかっても使いきれないほどの選択肢です。
もちろんダイアトニックコードの進行はC-F-G-Cだけではないですし、上記3つの手法以外にもさまざまな理論があるので、最後までコードを学べばほぼ限りのないコード進行を生み出すことが可能です。
メリット2 トレンドの進行もバリエーションが増やせる
今はやっている曲などを聴いていると、コード進行にもトレンドがあったりします。

上記の、進行は「丸サ進行」といわれる最近よく使われている進行ですが、感覚的作曲法だと、「この進行エモくていいね」で終わっちゃいますが、理論的に考えると、さらにバリエーションが増やせます。
- 赤丸の部分はセカンダリードミナントが使われている
- セカンダリードミナントの前にリレイティッドツーマイナーを配置してみようか
- 逆にセカンダリードミナントをシンプルにしてダイアトニックコードに置き換えてみようか
などなどいろんなことが考えられ、1つのコードから複数のバリエーションを考えることができるのも音楽理論やコードについて学ぶことのメリットとなります。
メリット3 暗記する量が格段に減る
コード理論の中にも、どうしても暗記する項目はありますが、感覚的作曲法と比べてその量ははるかに少なく、その暗記する時間をさらなる高度な内容の学習などに充てることができます。
例えば、コードというのはテンションや展開形の概念を除いても、全部で204種類あります。
感覚的作曲法でコードを使いこなせるようになるにはこれらを全部暗記することになります。
一方で、理論立てて学習している場合は、音程の概念の理解さえあれば、17の構成ルールのみ暗記すればOKです。
また、コードの最も基本的な「ダイアトニックコード」といわれるものも、12キーすべてでトータル168種類あります。
これも感覚でやっていて使いこなそうと思えばとすべて覚えることになりますが、理論立てて学習していれば、キーの概念さえあれば10分ですべて把握できる方法があります。
メリット4 ルールを覚えることで外すこともできる
かなり熟達者向けのお話ですが、音楽理論やコード理論などで作曲のルールを学ぶことで、あえてそのルールを逸脱してみる、ということもできるようになります。
よく「理論は破るために学ぶ」とも言われます。
知らずにルールから漏れてしまったのは大概おかしな曲になります。
一方で理論を熟知していれば、そこからあえて外してみた時に「この響きもアリだな」などという新しい発見があることもあります。
音楽理論やコードについて勉強する方法は?
当サイトでは、音楽理論やコード理論についてこれから解説していきます。
現在、以下の4つのコースにで考えております。
こちらのページはLesson1の位置づけとなり、アイキャッチ画像に番号が振られているかと思います。
この番号の順番通りに読み進めていただくことで、小学校の音楽の授業レベルの内容から始まり、徐々に作曲ができる内容とステップアップしていくことができるような形にしていきます。
内容については、記事のタイトルは検索を意識したものとなっておりますので、アイキャッチ画像に書かれているものがそのページの解説の中身となります。
2023年2月現在、以下の4コースをご案内していく予定です。(変更になる可能性もあります)
ベーシックコース

コード理論を学ぶために必要な前知識についてです。
特に前半は作曲だけでなく、歌い手や演奏家などすべての音楽に携わる人にとって必要な知識となります。
上記のような、「Lesson 番号」の前に初心者マークがついたようなアイキャッチ画像となります。
スタンダードコース

コードの理論のうち、一般的によく使われ、比較的理解しやすい内容のものについて解説します。
ここを最後まで学んでいただけると、音楽的知識としてはココナラで作曲で出品し、ゴールドランクが狙えるくらいです。
上記のようなアイキャッチ画像となります。
ここまでの内容を全世界に無条件で公開します。
アドバンスドコース

コード理論のうち、少し高度な技法について解説しています。
上記のようなアイキャッチ画像となりますが、このコースはパスワードをかけ、希望者のみに閲覧の機会を提供する形になるかと思います。
このコースまでLessonの番号は通しとする予定です。
プレミアムコース
スタンダードコースやアドバンスコースの内容を使いこなし、さらにレベルの高い理論も加えていくことで、自在に作曲ができることを目指したコースにしていく予定です。
こちらは希望者のみ別のプラットフォームをご提供する形になるかと思います。
まとめ
音楽理論やコード理論などを学ぶことのメリットや、学習法について説明しました。
いきなり「ダイアトニックコード」「セカンダリードミナント」「リレイティッドツーマイナー」なんて言葉を出してしまい申し訳ございません。
今は分からなくても大丈夫です。
こちらから数十記事読み進めていくことで、分かって頂けてさらにお使いいただけるようになるかと思いますので、順番に読み進めて行っていただければと思います。