本記事では、楽曲を差分割する最小単位の小節や小節線について解説し、さらにもう少し大きな単位での分割であるリハーサルマーク、楽曲の頭に時々出てくる弱起について解説していきます。
本記事は、作曲の知識について解説した記事のLesson13に該当します。
Lesson1から順にお読みいただくことでより効果的に内容を理解していただけますので、検索から当記事に来られた方はもしよろしければ以下からお読みくださいませ。
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特に本記事の内容を理解していただくには五線譜の基本についての前知識が必要となりますので不安な方は以下よりご確認ください。
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小節とは?
まず小節とは何ぞや?というお話から入っていきます。
小節とは、特定の時間軸ごとに区切られた楽曲の最小単位を指します。
以前の記事で、五線譜には立てが「音の高さ」横が「楽曲の時間軸」という概念を持つことをお伝えしました。
その横の楽曲の時間軸を、作曲者が定めた時間軸ごとに区切るための線を「小節線」と言います。
そして、その小節線と小節線の間のブロックを小節といいます。
1つの小節のことを1小節、2つの小節を2小節という風に、小節の数を数える単位としても使われます。
上記のように、五線譜に縦に入った線を「小節線」、小節線と小節線の間のブロックを小節といい、小節の長さは楽曲によって作曲者が決めています。(その決め方は次の記事で紹介します)
小節線の種類
小節を区切る小節線には、実は合計3種類のものがあります。
このあたりは、DAWで完結してしまう場合あまり意識はしていませんが、楽譜を作る場合で見た目にこだわる場合は重要となります。
- 単純線
- 複縦線
- 終止線
の3通りがありますのでそれぞれ説明していきます。
単純線
単純に1本の線で区切った小節線で、ほとんどの小節線はこれに分類されます。
複縦線
楽曲の移り変わりの場面に用いられる2本線で表記された小節線です。後日開設予定の拍子や調合が変化する際に用いられます。
終止線
太い線と細い線を組みあわせた小節線で、楽曲の終わりに用いられます。
リハーサルマークによる楽曲の分割
小節よりももう少し大きい単位が「リハーサルマーク」です。
楽曲のセッションポップスでいうところの「イントロ」「Aメロ」「Bメロ」「サビ」などの塊ごとに、該当する小節の頭に「Intro」「A,B,C]「1,2,3」と降っていくことで、楽譜を見る側にとって楽曲のセッションがどこで始まりどこで終わるのかが伝わりやすくなります。
弱起について
上述したリハーサルマークは必ず小節の頭につきますが、セッションは必ずしも小節の頭からというわけではなく、その前の小節の後半から始まる、というケースも結構あります。
たとえなその状態が、楽曲の頭に生じた時は、「弱起」を使います。
上記の楽譜では、楽曲の始まりが1小節目が始まる八分音符1個分前となっている場合です。
その場合1小節目の前に八分音符を記入できるような小さい小節のようなものを追加します。
これが「弱起」と言われるものです。
弱起の長さには特に決まりはありません。四分音符1個分の者、2拍になるものなど様々です。
まとめ
当記事では、小節やリハーサルマーク、弱起について説明しました。
- 楽曲の時間軸の最小単位が小節
- 小節を区切る小節線は3種類ある
- 楽曲のセッションごとに時間軸を区切るのがリハーサルマーク
- 楽曲の始まりが1小節眼より前になる場合は弱起を使う。
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