コードとは?進行、コードトーンやルートなどのお用語及びトライアドセブンスの分類

 前記時までは「ベーシックコース」としてコードを学ぶにあたり必要な前知識について30記事で解説してきました。今回より「スタンダードコース」として、コードについてよく使われて理解しやすいものを解説していきたいと思います。

 本記事では、コードの基礎知識として、まずコードとは何ぞやというお話から入り、コード進行、コードトーン、ルート、といった必要な用語や、トライアドセブンスといったコードの分類について解説していきたいと思います。

 今後具体的なコードの話を理解していただくのに必要な知識となりますので理解していただくことをおすすめします。

 本記事は、作曲の知識や音楽理論に関するお話のLESSON31に該当します。LESSON1から学んでいただくとより後悔的に理解ができますので、検索などで来られた方でこれから作曲を学び始めようと考えられている方はこちらの記事からお読みいただければと思います。

コードとは?コード進行、コードトーン、ルートなどの用語解説!

 まず、コードとは、3つ、もしくは4つ以上の音の集まりを表します。

そして、その3つもしくは4つ以上の音の集め方には、ベーシックコースで解説した「音程」に基づいた構成ルールが17個存在しますので、次記事以降で詳しく解説していきます。

 コードを学ぶにあたり絶対にに理解が必要な用語がありますのでいかに解説していきます。

コード進行

 ほとんどの楽曲は、様々なコードを順番に奏でることで、様々な雰囲気を作り出しています。(太鼓だけの楽曲など、例外的にコードが存在しない曲もあります)

 そしてその移り変わりゆくコードの流れのことを「コード進行」といいます。

コード進行は、楽曲のテンポやリズムなどと並んで、楽曲の雰囲気(激しい、奇麗、悲しい、楽しいなど)を大きく左右する要素の1つです。

コード進行のパターンは、ポップスなどでよく使われる定番のものも多くありますが、そのパターン数は無限であり、コードを学べば学ぶほど使えるパターンは激増していきます。

コードトーン

コードを構成する音のことをコードトーンといいます。

上記はCM7というコードですが、CとEとGとBの4つの音で構成されています。それらの4つの音を「コードトーン」と言います。

ルート

コードトーンのうち、最も低い音のことを「ルート」と言います。

上記では、Cの音がルートとなっています。

 コードを構築する際は、まずルートを決定し、その後構成ルールを決定します。構成ルールはすべてルートからの音程で決められています。

コードネーム

 

コードネームとは、読んで字のごとくコードの名前です。

コードネームは、ルート及び音程に基づいて決められた17の構成ルールに基づいて決められています。

上記では「CM7」がコードネームです。

「C」はルート音を示し、「M7」が構成ルールを示しています。

トライアド(3和音)セブンス(4和音)の分類や響きの違い

コードは、構成される音の数が、3つ。もしくは4つとなっていて、それぞれを3和音(トライアド)、4和音(セブンス)と言い、コードの分類の代表格となっています。

 

 上記画像左側が、3つの音で構成された3和音(トライアド)、右が4つの音で構成された4和音(セブンス)の代表例です。

 トライアドには6通り、セブンスには11通りの構成ルールがあります。

 私もかつてそうでしたが、作曲の際どうしてもセブンスを避けがちになります。

その理由は、コードトーンの数が多い分、メロディなどと音がクラッシュしやすくなるからです。

一方で、楽曲の雰囲気によってはセブンスの雰囲気を有効に活用することが不可欠となります。

音楽理論を深く学んでいくと、セブンスも問題なく使えるようになってきます。

 上記に私の感覚ではありますが、各ジャンルにおいて3和音(トライアド)や4和音(セブンス)のどちらが良く使われているか、という表を作ってみました。

 雰囲気として、3和音(トライアド)は素直でストレートな響きです。コードの中には明るい響きや悲しい響きのものがありますが、とにかく明るい、とにかく悲しい、というのが3和音の特徴で、童謡や演歌など、素直な曲、ストレートに感情を伝えるような曲には3和音が生えます。

 4和音(セブンス)は、コードの持つ明るさ、悲しさが幾分かマイルドになり、シックでお洒落な雰囲気を出すことに向いています。J-POPやJazzなど、大人びた感じの音楽を作る際は4和音を多めに使うと曲が生えます。

まとめ

 

 本記事では、コードにつてその基礎となる知識をお伝えしました。

  • コードが移り変わりゆく流れをコード進行という
  • コードを構成する音をコードトーンという
  • コードトーンの一番低い音をルートという
  • ルート及び構成ルールにより定められたコードの名前をコードネームという
  • コードは3和音(トライアド)と4和音(セブンス)に分類できる

次回からより具体的なお話に入っていきますが、これらの知識が必ず必要となりますので、この記事の内容を繰り返しご覧いただければと思います。