本記事の内容はなかなか無料では公開されない貴重なものとなりますが、読者の皆様には「作曲が完結できる」ことを目指していただきたく、公開させていただきます。
作曲でメロディを作っていると「ダサい」と感じてしまい、進めなくなることがあるかもしれません。
本記事ははそういった悩みを持つ人が大概抱えているであろう問題を解決するような記事にしていければと思います。
なお、本記事の内容を理解するには、ベーシックコース及び前記時までのスタンダードコースの記事、合計52記事の内容を理解している必要があるので、不安な方で時間がありましたらこちらから順番にお読みください。
作曲でメロディがダサいと感じる理由は?
作曲していて、できたメロディがダサい!と感じてしまう場合は、おそらくコードとメロディーで音がクラッシュしてしまわないか慎重になりすぎているケースが考えられます。
まあコードトーンだったらメロディに使っても無難だろうということで、コードトーンを多用してしまう方が多いようです。
もちろんコードトーンはメロディとして使うのに最も無難なものではありますが、コードトーンだけ使っていたら、ピアノ伴奏のようなメロディになってしまい、ダサく感じてしまいます。
当然何も気にせず自由奔放に音を使っていたらクラッシュしますので、メロディに自由に使える音、制限付きの音を把握して、制限付きの音も有効的に使用していく必要があります。
メロディにどんな音が使えるかは、コードごとに細かく決まっていて、すべての解説は非常にレベルが高く、膨大な量の話になりますので、上位のコースにて希望者のみにいずれお届けできればと思います。
本記事では、メジャーキーダイアトニックコードに絞ってメロディに使える音の解説をしていきます。
メジャーキーダイアトニックコードメロディに使える音は?
メジャーキーのダイアトニックコードで使える音を把握する方法を解説します。
- 対象となるダイアトニックコード及びローマ数字の分析、そのキーのメジャースケールを書き出します。
- メジャースケール上の音のうち、4和音のダイアトニックコードのコードトーンにあたる音は自由に使えます
- メジャースケール上の音のうち、4和音のダイアトニックコードコードトンより全音上の音は自由に使えます。
- メジャースケール上の音のうち、4和音ダイアトニックコードのコードトーンより半音上の音は制限付きとなります。
上記の方法で、7種類のダイアトニックコードから使える音を把握していきますが、以下例外があります。
- Ⅱm及びⅡm7における、そのキーのメジャースケール上の第7音にあたる音(CメジャーキーであればBの音)は、コードトーンより全音上に該当しますが、例外として制限付きです。
- 4和音のⅠM7,ⅣM7といった、コード構成ルールがM7になるコード上で、ルートの音は制限付きになります。(3和音のⅠ、Ⅳ上では制限はありません)
上記が、Cメジャーキーの各ダイアトニックコード上で自由に使える音(〇)と制限付きの音(△)の一例です。
時間を取って12キーで一覧を作って頂くとより理解が深まるかと思います。
メジャーキーダイアトニックコード上でのメロディの作り方!NG例とOK例は?
上述した△を付けた「制限付きの音」は、「その音を長く伸ばしたり、そのコードの終わりにその音を用いてはいけない」という決まりがありますが、速やかに通過する場合はOKです。(×を付けていないこともポイントです)
むしろ、制限に引っかからない形で、積極的に△を付けた音を利用していくことでメロディがダサいという状況から脱却可能かと思います。
上記はNG例です。最初のCのコード上で、△を付けているFの音が最後に出てきています。ここで音が濁ってしまいますのでこの使い方はNGです。
音が濁ったと感じた場合、いつもコードトーンに逃げていてはまたメロディがダサくなってしまいます。コードトーン以外にもDやAの音が使えるので適材適所で積極的に使っていきましょう。
また、上記のように△をつけた制限付きの音でも、コードの途中で通過する場合は問題ないです。むしろ使える場面で使っていくほうがメロディがかっこよくなりますのでこれも積極的に使っていきましょう。
まとめ
「作曲でメロディがダサいと感じる理由は?使える音を理解しよう!」と題して、メロディの作り方についてメジャーキーのダイアトニックコードに絞って解説してきました。
メロディがダサいと感じる場合、メロディに使える音が把握できていないという理由が考えられます。
是非とも、当ページを理解していただいて格好いいメロディを作って頂ければと思います。
なお、メジャースケール上の音以外のクロマチックなおとも、使用に制限があります。
次の記事では使用に制限のある音の有効的な使い方について解説したいと思います。