歌い手や動画クリエイター、演奏家の皆様で作曲の依頼を考えられている方もいらっしゃるかと思います。
私も作曲サービスを展開しておりますのでよろしければご利用くださいませ。
さて、作曲を依頼する場合、できるだけハイクオリティなものを得るため、どのように希望を伝えたらよいか、どれくらい音楽的知識がいるのか分からない方も多いでしょう。
ここで本記事では、作曲を依頼する場合のどういった点にこだわるべきか、どういった点は任せるべきか、作曲依頼にあたって必要な知識について紹介していきたいと思います。
作曲依頼でこだわるべきポイント
基本的にどのクリエイターも、「自分の得意」を活かせえるほどクオリティの高いものを提供しやすいです。
つまり、クリエイターの縛りが少ないほどクリエイターは作曲がしやすくなります。
とはいえ、どの依頼者も「完全お任せ」というわけにはいかず、それなりに「こういった曲が欲しい」というこだわりはあるかと思います。
そのため、依頼する側としてこだわるべきポイントは、「曲のジャンルや雰囲気」であり、「(リファレンス曲)参考曲」、つまり既存楽曲で求める楽曲に近い雰囲気のものを掲示する方法が最もシンプルかつ的確となります。
また、歌い手の方場合得意な音域がありますので、それも伝えておきます。自分の音域の音名が分からない場合や伝え方が分からない場合は、自分がカラオケなどで問題なく歌える楽曲のタイトルを伝えると分かりやすいです。
演奏家の場合は、演奏の難易度を教則本の名前で伝えると良いでしょう。(ピアノの場合は「ツェルー30番程度」など)
作曲依頼でクリエイターに任せるべきポイント
一方でここは「クリエイターに任せた方が良い」というポイントもあります。
ざっくりいうと音楽理論や技術にかかわる部分です。
1単位でのBPM、キー、サビなどのフレーズを繰り返す回数や、繰り返しの中での変化、転調の場所や有無、細かな楽曲の構成、使用するコード進行やコード理論などは、基本的にクリエイターが知識と経験を活かして最善のものを提供するように心がけています。
そこにこだわったり、そこで修正依頼をかけたりすると、大概のクリエイターは受け入れてはくれますが、楽曲のクオリティとしては下がってしまう可能性があります。
作曲依頼にあたり必要な知識
大概のクリエイターは、音楽的知識なしでも依頼を受けます。
こだわりが「ジャンル」「参考曲掲示」あとは任せる、という程度であれば、依頼にあたり音楽的知識は全く必要ありません。
一方で、音色や細かい歌いまわしにこだわる場合はある程度の知識が必要です。
かつて提供した楽譜をみて「八分音符ではなく四分音符で」などと言われたことがあります。音符の長さを変えると他で調節するか、変拍子にするかが必要になりますが、それに関して最も音楽的におかしくないように調整しても、今度は調整したところで注文を付けられて翻弄されたことがあります。
小節の基本がわかっていれば、「ここの音符の長さを変える分ここで調整を」ということができますので、そういったこだわりの場合は小節の基本を理解したほうがやり取りがスムーズになります。
あと、音色にこだわりがある場合は、ある程度の楽器の音色は理解しておいた方が良いです。
すでにギターが入っているのに「ギターの音を追加で」、すでにトランペットが入っているのに「ラッパの音を追加で」などと言われて翻弄されたケースもあります。
複雑なシンセサイザーの音まで理解する必要はありませんが、だれもが聞いたことがある名前の楽器の音は覚えておくと良いでしょう。
また、依頼にあたって知識は必要なくとも、音楽活動をされている場合、ある程度の音楽的知識が無いと活動に支障が出るはずです。
アメリカの某専門学校では、作曲科だけでなく、歌、演奏などどの科でも、ハイレベルなコード理論の習得は必須らしいです。
そこまでとは言いませんが、当サイトのこちらから順に17記事くらいの内容は理解しておく必要があるかと思います。
まとめ
当ページでは、作曲依頼をするにあたり、こだわりべきポイント、任せるべきポイント、必要な知識についてまとめてみました。
- 曲のジャンルや雰囲気はこだわったほうがよく、参考曲を掲示すると伝わりやすい
- 音楽的技術、理論にかかわる部分は任せたほうが良い
- 曲にこだわる場合はそれなりの音楽的知識があったほうが要望を伝えやすい
- こだわりが少なければ知識はなくとも依頼はできるけど音楽活動自体に知識が必要である
当ページでまとめたことを意識していただくことで、より客観的にクオリティの高い楽曲を得やすくなるうえ、クリエイターとの良好な関係を築くことにもつながりますので、是非とも押さえておいてください。