6251のループというシンプルなコード進行ながら、こだわりぬいたリズム、キャッチーなメロディーをハイトーンな甘い声で歌いあげ、全世界で大ヒットした「Dynamite」という楽曲。
歌っているのは若者を中心に熱狂的なファンが多いBTSという韓国系グループ。
最近は兵役のために活動を中止したことでも話題になりました。
さて、そんなBTSがかつて日本国内で批判を浴びて謝罪に追い込まれたことを覚えていらっしゃいますでしょうか。
2018年、BTSメンバーのジミンさんが、キノコ雲が印刷されたTシャツを着たということで、あらゆる方向から批判を浴び、出場予定だったミュージックステーションの出演が停止になったりもしました。
その年のNHK紅白歌合戦の出場も落選しました。
BTS事務所は、日本原水爆被害者協議会(被団協)に対して謝罪、被団協も謝罪を受け入れ、抗議声明は出さないこととなりました。
この一連のBTS騒動で、BTSにだけでなく、BTSのファンに対してまで執拗なバッシング攻撃がなされました。
その時メディアは、「BTSメンバーのジミンがキノコ雲がプリントされたTシャツを着て、ミュージックステーション出演中止を食らった」と報じました。
そのため、BTSファンを除く日本全体がBTSを批判するような空気になり、BTSファンが肩身の狭い状況に陥いりました。
しかし、真実はそれだけではありません。
当ページは、2018年BTS攻撃に関するテレビの報じない真実について中立的な立場でまとめてみたいと思います。
このBTS攻撃の発端となった人物は誰で、どのような活動をしているのか、テレビでは紹介されませんが、このTシャツ問題について議論するのであればそこまで知っておく必要があると思います。
BTSジミンのTシャツ着用について
BTSのジミンさんがキノコ雲がプリントされたTシャツを着たことに関しては、それがどういった意味であれ、配慮に欠ける軽率な行動であったという意見を除外することはできません。
BTSメンバーは、コンサートでファンに謝罪し、事務所は被団協に謝罪、被団協も抗議声明は出さず、和解の方向へは進んだ感じです。
BTSメンバーがキノコ雲がプリントされたTシャツを着たことは、「いい子だから」「頑張っているから」などという理由で許されることはできないと思います。
その後のBTSメンバーが被爆者の気持ちに寄り添いながら活動ができるかどうかが、Tシャツ着用問題が許されるかどうかに影響していくという状況でしたが、その後彼らが活動の中で人を傷つけたりすることはありませんでしたので、そこは信用できる話だと思います。
BTSファンまで巻き込んだ過剰な攻撃!テレビで報じない真実
Tシャツを着用したメンバーよりももっと問題なのが、BTSやそのファンに対して過剰なバッシングをする人たちがいたということです。
このニュースが報じられて、当時のBTSファンは肩身の狭い思いをしました。
このBTS攻撃は、いわゆる「ネット右翼」が中心になって行っていました。
ネット右翼は、韓国や中国をネット上で叩くことを楽しんでいる連中なので、韓国系のアイドルグループが批判を浴びているニュースは、格好の標的なのです。
ファンまで巻き込んだ過剰なバッシング、BTSのドームコンサートの妨害などを行い、被爆者の気持ちに寄り添ったふりをしていますが、彼らはただ韓国をたたくために被爆者やBTSを利用していただけで、被爆者に寄り添う気持ちなどみじんもありません。
BTS攻撃を呼びかけたのは誰?テレビで報じない真実
BTSがミュージックステーションに出られなくなった件について、始めに呼びかけたのは桜井誠さんという方です。
桜井誠さんとは、元在特会(在日特権を許さない市民の会)代表で、たびたび東京の新大久保や、大阪の鶴橋など、在日コリアンが多く生活する場所で、過激な移民排斥デモ(ヘイトスピーチ)を行っていました。
東京都知事選にも2回立候補し、当選はしませんでしたが候補者の中でそれぞれ5番目、4番目の得票数を得ています。
今は日本第一党という政治団体の代表で、政界への進出も狙っているようです。
移民排斥をうたっている人物ですから、韓国を叩ける話には間違いなく食いついてくることは想像できます。
さらに、桜井誠さんは、広島に悲劇が訪れた8月6日に、その被爆地広島で「核武装推進デモ」を行い、多くの被爆者を傷つけています。
韓国に敵対心を持ちつつ、そういった活動をした人が、「韓国系のアイドルがキノコ雲をプリントしたTシャツを着ている、けしからん!」といったところで、被爆者の気持ちに寄り添ってそういうことを言っているのかどうか、間違いなく疑問がわくと思います。
テレビにも、メンバーがTシャツを着用したことだけでなく、ファンに対する執拗なバッシングや、このBTS攻撃をどういった人物が呼びかけたのか、といったところまで報道したうえで、何が悪かったのか視聴者に考える機会を与えてほしいものです。
ファンの皆様へ
当時からBTSのファンだった皆様にお伝えしたいことがあります。
今回のBTS騒動が報道されたことで、非常に肩身の狭い思いをされたことをお察しします。
本件によりBTSファンをやめる必要もないし、ファンであることを恥ずかしく思う必要もありません。
BTSファンであることが理由で、学校などでいじめを受けたり、だれかから嫌がらせを受けた場合は、ご家族、場合によっては警察に相談してください。
かならずあなたに寄り添って助けてくれる人がいると思います。
逆に、BTSバッシングをしているクラスメートやお友達がいても、それを理由でその人をいじめるようなことは決してしないでください。
そういう人がいたときは、テレビが伝えない真実まで伝えたうえで、あくまでも話し合いで反論していただくようにお願いします。
数十年先には、あなた方の世代が日本のリーダーになります。
過剰なBTS攻撃をするような人たちを反面教師にして、差別のない平等な日本を作ってほしいと思います。