数々の名曲に利用されているリズムでモータウンビートと呼ばれるものがあります。
「モータウンビート」とは、楽譜でいうと以下のようなリズムとなります。
音で鳴らすと以下のような感じです。
J-POPなどでも幅広く用いられているので、耳なじみのあるリズムかと思います。
本記事では、この「モータウンビート」について、使用されている楽曲の例を紹介し、さらに作曲へと活用する方法について解説していきたいと思います。
目次
モータウンビートが使われているJ-POP(邦楽)の例
J-POP(邦楽)においても、このモータウンビートが使われている楽曲は多数存在します。
有名かつ公式サイトがあるものをいくつか紹介しておきます。
- happiness/嵐
イントロ、Aメロ、サビにモータウンビートのリズムを感じられるかと思います。
- キミがいる/いきものがかり
歌い出しサビは違いますが、そのあとの間奏、Aメロ、サビにてモータウンビートが感じられます。
- MajiでKoiする5秒前/広末涼子
イントロから終止モータウンビートを感じることができます。
- Diamonds/プリンセスプリンス
イントロから終止モータウンビートを感じることができます。
- 涙のシーソーゲーム/AKB48
名曲ヘビーローテーションのカップリング曲です。サビ、Aメロ、Cメロ、間奏にモータウンビートが使われています。
いくつか紹介してみましたが、どれもウキウキする感じ、踊りたくなるような雰囲気を味わっていただけたかと思います。
では、このリズムを作曲に活用する方法を説明していきます。
モータウンビートを作曲に活用する方法
上記で紹介した楽曲を含め、モータウンビートを使用した楽曲には、以下のような傾向がありますので、それらを踏襲して作曲すると雰囲気が出やすいです。
モータウンビートを奏でるのはベースラインがメイン
多くの楽曲で、モータウンビートはベースラインで奏でられていることが多いです。
時にメロディや他の伴奏でも感じられることもあります。
ドラムは、シンプルな8ビートであることが多いですが、モータウンビートのリズムに合わせるケースもありますので使い分けると良いでしょう。
モータウンビートの楽曲によく使われるコードはバラードと多くが一致する
モータウンビートを使用した楽曲は、基本的にノリのいい曲が多いですが、そのコード進行はバラードでよく使われる王道のコード進行と類似している傾向があります。
- カノン進行
- 4536進行
- 1625進行
- セカンダリードミナント
などキャッチーでバラード系に映えやすい響きのコード進行に、モータウンビートのリズムを用いることでを多く用いることで雰囲気が出やすくなります。
上記で紹介した楽曲も、バラードでよく使われるコード進行が用いられています。
「キミがいる」ではモーダルインターチェンジも多く利用されていますが、その利用のされ方はバラードとよく似ています。
言い換えれば、バラードの作曲が得意で、バラードを多く作っている方が、ノリのいい曲を作って脱バラードを目指す場合、モータウンビートのリズムを用いると作りやすいです。
なぜなら、コード感にかんしてはほぼそのまま踏襲することができるからです。
まとめ
本記事では、J-POPなどで良く用いられる「モータウンビート」のリズムについて、実際に使用されている楽曲例と作曲へ活用する方法を説明しました。
- どこかウキウキするような雰囲気のリズム
- コード進行はバラードの王道進行が用いられることが多い
是非とも本記事で紹介したような生の音楽を何度も聞いてその雰囲気を味わい、作曲へと生かしていただければと思います。