以下の記事で、沖縄の民族楽器である三線の弾き方について解説しました。
三線のチューニングや弾き方は?値段や選び方も!
その中で、三線の音は合、四、工など特殊な名前で表記されると説明しました。
特殊な音名で表記されるということは、その楽譜も特殊なものとなります。「工工四(くんくんしー)」と呼ばれるもので、通常の五線譜と姿かたちが全く異なります。
本記事では、三線の楽譜である工工四について、その解読方法や五線譜との比較について説明していきたいと思います。
工工四とは?その読み方は?
工工四は、上記のような姿形をしています。これは、三線の弾く音を順番に升目に書いています。
どこを押さえたらどの音が鳴るかは前記時をご覧ください。
1マスは上記では八分音符一つ分となります。曲の速さによって1マスがどの音符になるかは異なっています。
つまり、上記のような工工四を見たら、三線では四、合、中、尺・・・・という順番で弾きます。
最後にある〇は休符を意味します。
通常の五線譜との比較は?
もう一度先ほどの工工四をご覧いただきましょう。
これは、ヘ長調の場合五線譜で表すと以下のようになります。
BPMやスイング表記(三線では速弾きといいます)も、工工四に記載されていることもありますがされていないこともあります。記載されてい会い場合それは、原曲を聴いての判断となります。
そして、実際にこれを三線で弾くと以下のような音になります。
なお、ヘ長調以外の場合は前記事で説明したように調弦をしますので、実音を記載した楽譜はまた異なります。
まとめ
本記事では、沖縄の民族楽器の三線の楽譜である「工工四」の読み方について解説してきました。
工工四は、三線の抑える場所を順番に升目に書いたようなものを言います。
私は三線を弾く前にピアノを弾いていたので、五線譜の方が読みやすいですが、三線を専門にされている方は工工四の方が見やすいという方もいます。
また、三線を専門的にされている方からレッスンを受ける場合は、必ず工工四の習得を促されますので、沖縄音楽の演奏や作曲を考えられている方は、知識として入れておくと良いかと思います。