沖縄民謡や、沖縄ポップスなど、沖縄音楽を奏でる際に重要な役割を果たす楽器に、沖縄の民族楽器である「三線(さんしん)」があります。
三線は弦楽器ですが、同じ弦楽器でもギターは、弦が6本もあって弾こうとして挫折した方も多いかと思います。
一方三線は、弦が3本なので比較的弾きやすく、しっかり練習すれば3か月ほどで中級レベルの難易度の曲(島人ぬ宝、オジー自慢のオリオンビールや三線の花など)が奏でられるようになります。
DTMerで、三線の音源を探されている方も、三線に関しては購入して弾いて録音するのが良いかと思います。
そこで本記事では、三線のチューニング方法や弾き方、値段や選び方について解説していきます。
三線のチューニング方法は?
まず、三線のチューニング方法について説明していきますが、その前に、三線には3本の弦があることをおさえておく必要があります。
上にある、一番低い音を出すのが男弦(うーじる)、真ん中の弦が中弦(なかじる)、下にある一番高い音を出すのが女弦(みーじる)と言います。
それらの開放弦(そのまま弦を弾く)調弦していくわけですが、三線は、曲のキー(調)によって合わせる音が異なります。
ヘ長調の曲であれば、男弦をCubase表記でC3(ピアノの真ん中のド)、中弦をF3(ファ)、女弦をC4(オクターブ上のド)にあわせます。
ホ長調の曲であれば、男弦をCubase表記でB2(シ)、中弦をE3(ミ)、女弦をB3(シ)にあわせます。
変ホ長調ホ長調の曲であれば、男弦をCubase表記でB♭2(シ♭)、中弦をE♭3(ミ♭)、女弦をB♭3(シ♭)にあわせます。
要は、そのキー主音の完全4度下が男弦、主音が中弦、主音の完全5度上が男弦になります。
ただし、低すぎるとひもが緩んで抜けてしまうかもしれませんし、高すぎるとひもがきつすぎて切れてしまうかもしれません。ニ長調~ト長調くらいで納めるのが無難でしょう。
合わせるときは、ピアノや調子笛などを使って耳で合わせるか、チューナーで合わせることになります。
三線の弾き方は?
三線の唯一ギターより難しいところは、フレットが無いところです。
上記画像の矢印で示した一が、おおよその抑える位置ということになります。
なお、三線の音は、合、乙、老、四、上、中、尺、工、五、六、七、という漢字で表されます、ヘ長調の場合、それぞれがド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ♭、ド、レ、ミ、ファになります。
そして、上記表のようになります。
三線を購入した直後は、抑える位置にシールが貼ってあるので、それを参考にひいていくと良いでしょう。
慣れてくると、感覚的にどのあたりを抑えればよいかわかるようになってきます。
例えば、、左人差し指にて上の画像の黒矢印のあたりの男弦を抑えながら、同の付近を爪(三線用のばち)ではじくと「乙」の音が鳴ります。
左手で抑える位置を左右に少しずらすことで、シャープやフラットの表現も可能です。
なお、左手で抑えるとき薬指は使いません。
三線の楽譜は、工工四と呼ばれ、上記に示した音が順番に書かれたものを見ながら演奏することが多いです。
三線の値段や選び方は?
三線の金額は、2万円程度のものから数十万円のものまで、ピンキリありますが、初めての時は低価格のもので良いと思います。
高級な三線は、同の部分に蛇の皮が使われていて、手入れが大変だったりします。
安いものは、プラスチックなので、音質は多少劣りますが、十分奇麗な音を奏でることができます。
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三線弾きでビジネス展開するほどになれば高級品を検討しても良いでしょう。
まとめ
本記事では、沖縄音楽に欠かせない三線について、チューニングや弾き方、選び方を解説してきました。
- DTMerで三線の音源を探している場合楽器を購入して弾いて録音が良い
- 3本の弦それぞれで、曲の調にあわせてチューニングする
- 合、四、工など特殊な音の表記がされている
- 価格はピンキリで最初は安いのでよい
DTMerで三線を録音する場合は、歌を録音する場合と同じ要領で行えば問題ありません。
是非とも三線を奏でて素敵な音楽ライフを過ごされてください。