本稿は告示前の予想です。
終盤は以下で予想しています。
豊見城市長選挙情勢予想(豊見城市長選挙情勢予想(終盤)!宜保ヤスタカと山川仁が接戦か?終盤)!宜保ヤスタカと山川仁が接戦か?
山川仁さんが、沖縄県の豊見城市長選挙に、オール沖縄系候補として出馬を表明しています。
9月30日に、全国体に注目された沖縄県知事選挙が行われました。
沖縄県知事選挙結果速報!玉城デニーに当確!勝因と佐喜真淳の敗因は?今後の沖縄は?
結果は、立憲民主党や共産党などが支持するオール沖縄気候補の玉城デニーさんが、自民公明維新希望の4党が推薦する佐喜真淳さんを8万票の大差をつけて見事に当選しました。
そして、10月4日に初登庁し、玉城デニー知事として初登庁しました。
沖縄県知事選挙当選が終わって一息つく暇もなく、10月には豊見城市長選挙と、那覇市長選挙が行われます。
那覇市長選挙は以下で予想しています。
那覇市長選挙情勢予想(告示前)!城間幹子さんわずかにリードも油断禁物か?
2市長選挙とも、もともと沖縄県知事選の前哨戦として位置づけられていた選挙でしたが、翁長前知事の急逝で県知事選が前倒しになったため、先に県知事選の結果が出た状態での市長選挙となりました。
玉城デニー知事としては、なんとしてもオール沖縄候補を勝たせたいところです。
まだメディアの世論調査などの情報はどこにもありませんが、個人的な予想としては、オール沖縄候補の山川仁さんがやや有利かなと予想しています。
ただ、細かいところで山川仁さんに追い風になる部分と向かい風になる部分があると思うので考えてみたいと思います。
保守分裂で自公系候補が割れる

豊見城市長選挙には、以下の3人が候補者になっています。
- 山川仁氏 オール沖縄系
- 宜保晴毅氏 現職
- 宜保安孝氏 自民系
少し特殊な感じなっています。
現職の冝保晴毅氏は、4年前は自民党の推薦を受けて立候補、当選し、今回も再選を目指して立候補していますが、自民党が推薦しているのは新人でたまたま同じ苗字の宜保安孝氏となっています。
自民党系の候補が2人立候補していて、保守分裂の公算が高くなっています。
まだ告示前なので、これから1本化の話がないとは言い切れませんが、この3候補となる可能性がかなり高いようです。
保守分裂と言えば、石垣市長選でも保守分裂でしたが、その時は現職が自民党支持で立候補したので、反自民票分裂の形にもなり、革新系候補が漁夫の利を得ることはできませんでした。
しかし、今回は反自民票が、前回自民党が推薦した候補に流れるとは考えづらく、反自民票のほとんどは山川仁氏に流れると読むことができます。
また、反オール沖縄票は2人の宜保氏に流れる公算が大きく、3つ巴になっていることは、山川仁氏への追い風になっていると読み取雲ことができます、
スポンサーリンク沖縄県知事選の勢いと翁長前知事の弔いムード

8月に急逝した翁長前知事の弔いムードはまだ続いていると考えれます。
玉城デニー知事や翁長前知事の奥さんや、市議の息子さんなどが応援演説に立てば、一気に山川仁さんの指示を広げることができる可能性もあります。
しかし、弔いムードは徐々に薄れていくものですし、実際に市制ができるのはこの世にいる候補です。
あまり弔い選挙を色濃く出しすぎると、逆に批判を浴びうるので注意が必要です。
オール沖縄としては、「辺野古に新基地は作らせない」というのが大きなスローガンになっていますが、辺野古について何らかの権限を持つのは名護市長と県知事だけなので、豊見城市長に権限はありません。
ですので、基地よりも経済に対して他の保守系候補との違いをアピールしたいと勝てる選挙にはならないかもしれません。
前回の知事選では、豊美城氏では4000票差で玉城デニーさんが多く票を得ていましたが、市長選では自民党系候補が勝った2014年の知事選挙でも、豊見城市では翁長前知事が4000票近く差をつけて勝っていましたので、知事選の状況から安心することはできないと思います。
政権野党とオール沖縄はやりすぎと楽勝モードに注意

沖縄県知事選挙では、自民党や公明党は、大量の創価学会員を送り込んだり、何度も菅官坊長官を送り込むなど、新潟や名護でうまくいった戦法をやりすぎたことが、敗因の1つになっています。
オール沖縄候補が、知事選の結果から豊見城市長選や那覇市長選で同じ失敗をしないことに注意する必要があるでしょう。
翁長前知事の名前を何度も使いすぎたり、辺野古に新基地は作らせないを連呼したりすれば、批判が集まって当選は難しくなるでしょう。
また、山川仁さん自体知名度をさらに上げていく必要があると思います。
さらに楽勝ムードだけは絶対に漂わせてはいけないでしょう。それは名護でのオール沖縄敗北の原因となっています。
個人的に山川仁さんが若干有利かなとは思いますが、決して楽勝ではなく、ちょっとしたことで簡単に流れは変わりうる要注意の選挙ではないかなとよんでいます。
今後メディアの情勢調査などが出てきたらまたいろいろ考えてみたいと思います。