ボーカロイドでの楽曲制作をやってみようと思われている方は多いと思います。
ボーカロイドは、ヤマハが開発した音声合成技術や、それを行う製品のことです。
昔から作曲をするソフトは多く存在しましたが、基本的には楽器などの組み合わせのものに限られており、歌付きで曲を作ることはできないものが多いですが、このボーカロイド技術によって歌付きで作曲ができるようになりました。
ボーカロイドのメロディ製作は、主にピアノロールという特殊な譜面に入力していくことになります。
ピアノロールは、カラオケで精密採点をしたときに画面上に現れるようなアレであり、楽譜が読めない人でも作曲ができるように開発されたものでs。
一方で、昔から作曲ソフトで音のみの作曲をしていて、さらに歌声を合成できるソフトがあるならそっちを行ってみたいと思われる方も多いと思います。
そういった人にとっては、新たにピアノロールの読み方を覚える必要があって煩わしいところです。
そういう人たちにとって、完全に五線譜入力でボーカロイドができる方法がないのかが気になるところです。
本ページでは、五線譜入力の知識のみでボーカロイドを制作していく方法を説明していきたいと思います。
五線譜入力の知識のみで、とは言っても、歌詞の入力はピアノロール状でしていくことになりますので、最低限
- 画面の上が高音である
- 横に長いのが長い音符、短いのが短い音符である
ことだけは知っておく必要はあります。
ボーカロイド制作を五線譜入力で行うのに必要はソフトや環境は?

ボーカロイドの製作を五線譜入力で行うための必要な環境やソフトを紹介します。
- パソコン(64bit以上)
64bitの環境のパソコンが必要です。少し前のパソコンだと32bitのことがありますので注意してください。
windows10の場合、画面左下のウィンドウズのマーク部分を右クリックし、システムを左クリックするとバージョン情報が表示され、デバイスの仕様の欄のシステムの種類の欄に表記しています。
- 五線譜入力形式作曲ソフト
五線譜入力形式で、mid形式、およびwave形式で保存できるタイプの作曲ソフトなら問題ありません。使い慣れたものでよいでしょう。
- Vocaloid editor for Cubase
こちらから購入できます。
ボカロ制作のためのソフトです。Cubaseという作曲ソフト上でしか起動しないタイプのものですが、Cubaseの簡易版が同封されています。
メインの作曲はお好きな作曲ソフトで行いますのCubaseはで簡易版で十分です。よりハイレベルな曲を目指すのであればお使いの作曲ソフトの機能にこだわりましょう。
- 歌声ライブラリ
歌を歌うキャラクターをインストールしておく必要があります。

CRYPTON HATSUNE MIKU V4X(初音ミク V4X)
もっとも有名なのは初音ミクですが、他にも様々なキャラクターがあります。
【送料無料】AHS〔Win・Mac版〕 VOCALOID 4 氷山キヨテル コンプリート ナチュラル・ロック
男性であれば氷山キヨテルとかが使いやすいです。
複数のキャラクターを購入すればコラボが可能です。
スポンサーリンクボーカロイド制作を五線譜入力で行う方法は?
環境が整えば、いよいよボーカロイド制作を行っていきましょう。
五線譜入力で制作する手順を以下に紹介します。
1、お好みの作曲ソフトで楽曲を制作します。
2、制作した楽曲のメロディ譜のみを取り出して、mid形式で保存する

※男声キャラクターを使う時は全体を1オクターブ下げます。
3、制作した楽曲の伴奏譜のみを取り出す。

4、伴奏のみをwave方式で保存する

5、Cubase AIを開いて、ステレオをオンにする(CubaseAIの操作方法に関しては他サイトやマニュアルをご覧ください)
6、伴奏のwaveファイルをドラッグアンドドロップする。

7、プロジェクト→トラックを追加→インストゥルメントをクリック

8、Vocalidを選択して追加

9、メロディのmidファイルをドラッグアンドドロップする

10,テンポを合わせる

作曲ソフトで制作した際のテンポを入力しますが、それでも微妙にずれているところがあります、その際は小数点単位でテンポを微調整してください。
11、歌詞入力

12、調教
調教(思い通りに歌わせる)の方法は他サイトや専門の本などを参考にされてください。
まとめ
ちなみに上記の方法で私が制作した曲が以下の通りです。
タイトルは「トモダチ」
旅先での出会いをテーマにした楽曲です。
キャラクターは「氷山キヨテル」を使っています。
VOCALOID4 Editorでボーカロイドを思い通りに歌わせる本 付属ムービーで操作方法が一目瞭然!
調教など、思い通りに歌わせるためののコツについては、上記本を参考にされるとよいと思います。
ぜひ自分だけの歌詞付きの楽曲をせいさくしてみてはいかがでしょうか。