気象庁が、東日本から西日本の広い範囲で大雨の恐れがあると予報を出していた7月5日夜、「赤坂自民亭」と呼ばれる自民党の懇親会に、西村官房副長官らが参加し、その写真をツイッターなどに公開したとして、不謹慎だなどと批判を浴びたニュースがありました。
懇親会から6日もたった7月11日、西村官房副長官は、「国民の皆様に不快な思いをさせた」謝罪しました。
大雨前の赤坂自民亭、西村官房副長官が謝罪
今夜は恒例の自民亭。衆議院宿舎の会議室で、月一回食べ物やお酒を持ち寄り、党幹部と若手議員のざっくばらんに話す懇親会。選挙区の悩みを相談したり、地元の名産PR。今日は、安倍総理、岸田政調会長、竹下総務会長が勢揃い。和気あいあいの中、若手議員も気さくな写真を取り放題!正に自由民主党党。 pic.twitter.com/BGj84cLynb
— 西村 やすとし (@nishy03) 2018年7月5日
上記埋め込みがが、「赤坂自民亭」とよばれる懇親会の写真、および西村官房副長官のツイートです。
安倍総理もにこやかな笑顔で出席されています。
5日夜は、東日本から西日本の広い範囲で記録的な大雨になる恐れがあると気象庁が発表していた。西村氏は東京・赤坂の衆院議員宿舎で開かれた「赤坂自民亭」に出席。首相のほか岸田文雄・党政調会長らが顔をそろえた。西村氏は懇親会終了後の午後10時ごろ、グラスを持った笑顔の集合写真とともに「和気あいあいの中、若手議員も気さくな写真を取り放題!」とツイッターに投稿した。
西村氏は11日、BS11の番組で陳謝する一方、懇親会が開かれていた時点で「大雨特別警報」は出ていなかったことを念頭に、「大雨被害が出ている最中に会合をやっているかのような誤解を与えた」とも述べた。
引用 Yahoo news 7月11日配信 https://www.msn.com/ja-jp/news/national/豪雨前の「赤坂自民亭」写真投稿を陳謝-西村官房副長官/ar-AAzUWvH?ocid=spartandhp#page=2
災害発生の場合、ただちに動かなければならない人たちが、大雨前の懇親会で、しかも楽しそうな写真をツイートしたことで、不謹慎だという批判が殺到したようで、多くの人に不快感を与えたことを、西村官房副長官が謝罪しました。
しかし、「大雨の中懇親会があったと誤解された」などと、自らを非難する人たちの避難の仕方には少々不満があるような言いかたですね。
スポンサーリンク著名人たちの反応
大雨の予報が出ている最中、「赤坂自民亭」が行われたことに対し、精神科医の香山リカさんは、以下のように批判しています。
記録的豪雨への警戒を呼びかける気象庁の会見が行われ、豪雨が降り始めてる中、”赤坂自民亭”なるバカ騒ぎが行われたのがいちばん問題。でもその次に問題なのは「これをSNSにあげるのはマズイ」と考えるほどの自覚も危機管理意識もないこと。いまどきシロウトでも会合で「SNSはNGで」とすることあるよね
— 香山リカ (@rkayama) 2018年7月11日
香山リカさんは、たびたび政治的なツイートを投稿し、その政治スタンスは典型的なリベラルであり、常に安倍政権に対して批判的な意見を発信しています。
しかし、一方で、「ひるおび」という番組で、立川志らくさんや、八代弁護士らが、「SNSにあげたのはまずかったが宴会自体は悪くない」と発言するなど、一部擁護する意見も見られました。
安倍総理の支持率は上昇!メディアの報道の仕方によるものか
7月5日、大雨の予報が出ている中、「赤坂自民亭」の懇親会の楽しそうな写真をアップした西村官房副長官たち。
主席者には安倍総理大臣もいます。
この宴会は7月5日に行われ、即日SNSに写真がアップしています。
しかし、7月6~8日にNHKが実施した内閣支持率は、前回より上昇し、モリカケ問題の文書改ざんなどで低迷していた支持率回復し、久々に支持が不支持を上回ったようです。
おそらく「赤坂自民亭」懇親会は適切か、という世論調査をすれば、「不適切」が8割近いと思います。
なぜ支持率が上がったのか、それにはまずメディアの報道の仕方もあるのではないでしょうか。
安倍総理は、もともと海外を何か国か周り、各国首脳たちと対談する予定でしたが、大雨の対応のために中止を決め、そのことに各国首脳も納得したニュースがありましたが、各メディアはこちらを大きく取り上げているような印象です。
ツイッターを見ていない人は、そのニュースを見れば、対応が迅速だなと思うでしょう。
そうした報道の在り方で、安倍総理の対応に対する好感度が高くなったと思われます。
しかし、西村官房副長官が謝罪したことで、この赤坂自民亭のことも世間に広まっていくとは思います。
このことが今後の政権運営にどう影響するのか注目していきたいと思います。