以前不正融資で話題となったスルガ銀行。
その不正融資の原因を第三者委員会が調査したところ、スルガ銀行内で日常的なパワハラ横行が起こっていることがわかりました。
営業部長が絶対的な権力を持ち、ノルマ達成ができなかった社員に対して必要以上の言葉の暴力が浴びせられ、社内で問題視されてこなかったということです。
会社の組織的なパワハラ横行であり、深刻な問題ですが、これはスルガ銀行に限った話ではないかもしれません。
このスルガ銀行のパワハラ横行のニュース、その内容はどんなものなのか、またあなたの会社や勤務先は大丈夫なのか、ここで考えてみたいと思います。
スルガ銀行内でパワハラ横行
スルガ銀行でのパワハラ横行について、以下のように報じられています。
関係者によると第三者委員会の調査で、スルガ銀行では毎年、前年を上回る実現不可能な融資総額の目標が掲げられ、営業担当の執行役員が頻繁に非公式の支店長会議を招集していたという。その場で、成績の悪い支店長には名誉を傷つける暴言を吐くなど、日常的にパワハラが行われていたという。
また、支店でも怒鳴る、蹴る、物を投げつける行為が行われ、こうしたプレッシャーから多くの行員が不正融資に走ったとしている。
さらに、融資可能か審査する部門より営業部門が優位に立ち、審査機能が働いていなかった。
引用 yahoo news 9月8日配信 https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20180907-00000031-nnn-bus_all
無茶なノルマを課され、達成できないと必要以上に恫喝されていたようです。
恫喝の内容は、その写真の生命を奪うような内容のものもあり、極めて悪質なものです。
さらにそれが会社のトップで問題にされることもなく、下の社員はその重圧から不正融資に走ってしまったとのことです。
いかなる理由があれど不正融資は許されません。
しかし、その責任はその上司にあり、上司の無茶ぶりに原因があるとすれば、責められるべきは上司だと思います。
そんな悪質なパワハラ横行が、スルガ銀行の伝統になっていたようで、銀行員の精神状況も大変だったと考えられますね。
スポンサーリンクあなたの会社も大丈夫?こんなのもパワハラだよ!
スルガ銀行の不正融資の裏に伝統的なパワハラ横行があって問題になっていますが、このパワハラの問題は決してスルガ銀行だけの問題では張りません。
本ページにアクセスしてくださった方が、上司の方でも、部下の方でも、あなたの会社が大丈夫なのか少し考えてみていただけると良いかもしれません。
日常よくあるような上司と部下のやり取りでも、考えてみたらこれはパワハラではないか、という状況はたくさんあるのではないでしょうか。以下は実際に私が聞いた話です
- 1日に外回りでした仕事の内容を書いて提出させる
例えば外回りの途中で遊びに行くような社員であればこういうやり方も許されるかと思いますが、外回りはほとんどの人が車を運転して行います。車を法定速度内で運転していては間に合わないほどの量の外回りをしていないと、「ここなんでこんな時間かかっとんねん」と恫喝するのはまぎれもなくパワハラですね。
- 根拠もなく社員を疑う
社員が否定しても、「お前のことだから、無意識でそうなってるんだ」などと、決めつける上司もいますが、確実な根拠がないのに部下を疑うのもれっきとしたパワハラですね。
- 社員寮の散らかり具合を仕事の成績不振に絡めて責める
社員寮と言えど、そこは社員のプライベート空間。そこに付け入るのは許されませんし、勝手に見たのであれば不法侵入の疑いもあります。
- 人格を否定して攻める
これはもっともよくあるパワハラの一種かもしれません。
仕事をミスしてしまったことを注意するのは問題ありませんが、そのことでその人の人格を否定するような言動はれっきとしたパワハラですね。たとえどんな重大なミスだったとしてもです。
「君がやったことの●●は良かったから、あと〇〇をよくしていけばもっと仕事ができるようになるよ」という言い方で注意していけば、部下ものびのびと成長できるのではないでしょうか。
まとめ
「スルガ銀行、組織的なパワハラ横行!その内容は?あなたの会社は大丈夫?」という内容で記事を書かせていただきました。
- スルガ銀行の不正融資の裏にパワハラ横行による重圧感があった
- パワハラはスルガ銀行だけの問題ではない。あなたの会社も大丈夫?
資本主義の元での企業同士の過剰な競争が、社員へのノルマを産み、それがパワハラを量産してしまっていると思います。
共産党が与党にでもならない限りは資本主義の社会が変わることは少なくとも当分はないと考えられますし、会社は利益を出さないと生き残っていけない実状は変わりません。
しかし、会社の利益のために社員に重圧をかければ、社員は働けなくなったり、不正をしようとしたりして、結果的に会社へも悪影響を与えます。
会社として長くやっていくためには、お客さんや商品よりも、社員一人一人を大事にするような経営体質が必要になってくるのではないでしょうか。