沖縄県知事選挙情勢予想!中盤も佐喜真淳優位で玉城デニー不利か?その理由は?

2018年沖縄県知事選挙の情勢予想が全国的に注目されています。序盤戦についてはこちらで考察しました。

選挙戦も中盤に入っていますが、9月23日に中盤情勢について各メディアが発表しました。

各メディアの世論調査の結果は以下のようになっています。

  • 朝日新聞社、沖縄タイムス、琉球朝日放送共同調査(22日、23日):玉城デニー氏リード、佐喜真淳氏激しく追う
  • 共同通信調査:玉城デニー氏、佐喜真淳氏が互角

朝日新聞沖縄タイムス琉球朝日放送の調査では、玉城デニー氏が5~9ポイントリード、共同通信調査では、玉城デニー氏が1~4ポイントリード、と読み解くことができます。

どちらもメディア世論調査では玉城デニー氏がかろうじて勝っている、という結果ですが、こちらで示したように、リベラル系メディアの調査よりも現実は国政政権寄りの情勢になっていることが多く、実際は佐喜真淳氏が優位に立っている可能性が高いと判断できます。

2018年の沖縄県知事選挙の中盤情勢が、相変わらず佐喜真淳氏優位と読み解ける理由について考えてみたいと思います。

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玉城デニー氏不利の理由①「基地に反対したところで止められないのでは」という思い

「辺野古への新基地建設は反対だから、止められるなら反対している候補に入れるけど無理でしょう?」

そう思う沖縄の有権者が増えてきているようです。

2014年の沖縄県知事選挙や名護市長選挙の際は、首長や知事が反対すれば止められるという思いが沖縄県民の過半数を占めていたので、オール沖縄系の候補は勝つことが多かったです。

しかし、国が裁判を起こすと県に勝ち目はないこと、国の権力がどんどん強化されていること、県が国に反発することで一種の制裁みたいになっていることで、反対するほどに県の閉塞感が増していると感じるようになってきているのではないかと思います。

反対しても力づくで基地建設は進められる上に、制裁も受けるのであれば、普通に受け入れて経済振興を計る方が良いのではという思いが徐々に沖縄県民の過半数になりつつあるのではないでしょうか。


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玉城デニー氏不利の理由②「沖縄戦」や「アメリカ統治時代」を知らない有権者の増加

選挙権を持つ年齢は18歳に引き下げられました。

大体の情勢では、50代~70代の年配の有権者は玉城デニー氏を推す人が多く、10~30代の若い世代は佐喜真淳氏を好む傾向があります。

これはインターネットの使用頻度が影響していると考えられます。

インターネット上では、かなり過激な保守的な意見を言う人(いわゆるネトウヨ)が幅を利かせていて、リベラルな意見は「反日サヨク」として封じられる傾向があります。

そういったネット上の情報に影響されやすい若い世代ほど、保守系の候補が人気になります。

また、すでに終戦時に20歳だった人は93歳、沖縄の日本復帰時に20歳だった人は66歳になっていて、当然時代が流れればさらに高齢化し、人数も減っていきます。

沖縄戦の悲劇や、アメリカ統治下の苦労をあまり知らない世代が増えていることもリベラル系候補が弱くなっていることにつながっていると考えられます。

苦悩の時代を経験している人たちは、二度と悲劇を繰り返したくないと思い、基地反対派につきやすいですが、経験していない若い世代ほどその実感は薄く、ネット上の意見に強く影響される傾向があるとも考えられます。

玉城デニー氏不利の③尖閣諸島への中国の海洋進出への危機感

翁長知事を否定する人たちは、口をそろえて「翁長知事はアメリカばかりに文句を言って中国には何も言わない」と言います。

尖閣諸島周辺に中国籍の船がたびたび訪れ、地元の人たちを不安にさせています。

尖閣諸島はまぎれもなく沖縄県石垣市に属する日本固有の領土です。

その認識は、自民党から共産党まで一致しています。佐喜真淳氏も玉城デニー氏も尖閣諸島の領土感は同じだと思います。

しかし、自民党や維新の支持層は、沖縄から基地がなくなれば中国は尖閣どころか沖縄全体、日本本土も乗っ取りに来る、と考えている人も多く、アメリカが沖縄にいてくれることの抑止力を、沖縄への基地集中を正当化する理由にしています。

実際のところどうなのかは私も分かりませんが、中国の海洋進出のニュースが頻繁に発表されるほど、そのように思う人は増えてきて、辺野古反対を訴えている候補は不利になります。

佐喜真淳氏優位の理由④ネット上の玉城デニー氏へのデマや誹謗中傷

これは良くない話ですが、ネット上を中心に玉城デニー氏を落選させるための悪質なデマが出回っているようです。

玉城デニー氏は刑事告訴する姿勢ですが、デマへの対応も選挙戦を繰り広げるための時間を割かれます。

さらに、真実であれデマであれ、一度ネット上に出た、リベラル勢力にとって都合の悪い話は、急速に拡散され、多くの人が信じてしまいます。

玉城デニー氏が刑事告発の姿勢を取ったことに対しても、「自分で説明しろ」などといった誹謗中傷が拡散され、さらに情勢に悪影響を及ぼしてしまうようです。

デマ拡散に公明党が関与したなんてニュースもあり、デマは深刻な問題となっています。

デマを広めるのはれっきとして公職選挙法違反です。

応援している候補の対立候補を中傷するのではなく、応援している候補の良いところを拡散することで、応援候補を利してほしいところです。

デマを信じてそれが勝敗に直結し、さらには基地問題などが県民の民意に背く方向に進むことになれば、民主主義の根幹にかかわる問題になりますので、両陣営の支持者ともにデマの拡散だけはやめるべきです。

玉城デニー候補への追い風はあるのか?

数は少ないですが、玉城デニー候補への追い風となっている部分もあります。

玉城デニー氏と佐喜真淳氏の差は開いていない

こちらのページでは、「中盤以降の情勢世論調査でさらに佐喜真氏寄りになれば玉城氏は絶望的」と書きましたが、少なくとも「リード」と「互角」の世論調査結果が出ていて、玉城デニー氏の名前が先に上がっているので、世論調査ではまだ逆転は許していないようです。

まだピンチは続いていますが、「絶望的」な状況にはなっていないと思います。

これから終盤にかけて、空気を佐喜真氏の方へ流さなければまだまだ最終結果は分からない状況になってくると思います。

期日前の出口調査ではわずかにリードされているのみ

期日前投票の出口調査で、「佐喜真淳氏がごくわずかにリードしている」という情報もありますが、これは玉城氏にとっては良い情報です。

当サイトでは、世論調査で「玉城氏がリードしている」のに玉城氏ピンチだと言ったり、出口調査で「佐喜真氏がリードしている」のに玉城氏への追い風だと言ったり、このサイトの筆者はおかしいのかと思われるかもしれません。

まあ私の人間性がおかしいことは否定しませんが(笑)・・・。

「期日前投票」は、佐喜真淳陣営がゴリゴリに固めた「組織票」と呼ばれる票がたくさん入ります。その組織とされる人たちが組織ぐるみで投票場に訪れます。

一方投開票日当日は、組織に入っていない一般の人が投票に来ますので、辺野古反対なら玉城デニー氏に入れる人が多く、当日投票のみでは玉城デニー氏が優位になる可能性が高いです。

ですので、期日前で「佐喜真淳氏がわずかにリードしているだけ」では、当日の投票で玉城デニー氏が逆転する可能性は十分にあります。

この点では、佐喜真陣営がより組織票へのテコ入れが必要となってくると思います。

まとめ

「沖縄県知事選挙情勢予想!中盤も佐喜真淳優位で玉城デニー不利か?その理由は?」ということで、2018年の沖縄県知事選挙の中盤情勢についてまとめてみました。

  • 沖縄県知事選挙中盤のメディア世論調査では、玉城デニー氏が1~9ポイントの差でかろうじてリードしている模様
  • メディアの世論調査の性質上、この程度の差でのリードでは、実質佐喜真淳氏が優位な可能性が高い
  • 玉城デニー氏が不利な理由としては、「もう基地は止められないという県民の思い」「有権者の世代交代」「尖閣諸島問題への危機感」「玉城デニー候補への悪質なデマ攻撃」
  • 序盤から差が開いていない点、期日前で少ししかリードされていない点は、玉城陣営にとっては「数少ない良い情報」と言える

なお、台風24号が沖縄の方向へ進んでいるという情報があり、投票に影響する可能性もあります。

投票日に、台風が沖縄本島に影響した場合、沖縄本島の当日投票の割合が減り、先島諸島や期日前で不利な玉城陣営にダメージが大きくなります。

一方で期日前に台風が沖縄に影響を与えたり、投票日に先島諸島に影響した場合は、佐喜真陣営にダメージになります。

自然の猛威も選挙結果に大きく影響しそうですが、どちらにしろ台風は災害をもたらしますので、どこにも影響がないことを望みたいです。

9月30日に、沖縄や日本の未来にとってより良い新知事が誕生すればよいと思います。

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