沖縄県の翁長知事死去に伴う、9月30日投開票の沖縄県知事選挙、ようやく玉城デニー氏が出馬を確定させたようで宇、8月29日に出馬表明がなされます。
「翁長知事の弔い選挙」の雰囲気があり、それがオール沖縄の追い風になっているといわれることもありますが、やはり今の情勢ではオール沖縄が不利と考えられると思います。
2014年の時は、翁長知事が10万秒の差をつけて大きく勝ちましたが、そのころと比べてオール沖縄勢力は弱体化しています。
また、4年前自主投票だった公明党は、今回は佐喜真氏を推薦するので、情勢はさらに厳しくなっています。
玉城デニー氏が情勢逆転をはかるにはどのような活動が必要となってくるでしょうか。
共産党が前に出すぎない!
日本共産党は、選挙では支持する候補の応援に常に前面に出る傾向がありますが、今回の沖縄県知事選挙に関しては前に出すぎず、共産党の組織固めのみに注力したほうが良いのではないでしょうか。
安倍政権のやり方に不満はある、辺野古新基地建設は反対だけど、共産党にはアレルギーのある有権者も多くいます。
また、辺野古新基地に反対する保守票取り込みが最も重要になってき、「玉城デニー氏が共産党系の候補」というイメージがつけばさらに情勢が不利になってしまう可能性があります。
スポンサーリンク「辺野古新基地は止められる」と信じてもらえること
沖縄県民特に名護市民のほとんどは辺野古の新基地建設の反対しています。しかし、今年2月の名護市長選挙では、現職の稲嶺さんが敗れ、辺野古新基地建設に実質賛成の渡具知さんが勝利しました。
名護市長選挙で渡具知さんに入れた人が、「基地を止められるなら稲嶺さんに入れるけど、無理でしょ?」とインタビューに答えていました。
反対したいけど国の動きを止める力は市町村や県の代表者にはない、国に歯向かえば閉塞感が増すだけ、という県民の思いの広がりが、オール沖縄衰退の最大の原因になっています。
たしかに今国家権力はめちゃくちゃ強く、翁長知事や稲嶺前市長がどれだけ基地を止めようとしても、国は裁判などを利用して工事を強行しています。
そんな国家権力を弱めることができる、と県民が思えば、再び辺野古反対に関する闘志がわいてくるかもしれません。
これは主に国政野党の役割ですね。
モリカケ問題、まだ解決していません。
ツイッターでは#ケチって火炎瓶がトレンド入りしていますが、安倍総理がかつて暴力団関係者に野党系候補の選挙妨害を依頼した、という話も山本太郎さんが質問されていましたね。
こういった国家権力にたいする追及を、根気強く続けていくことで、沖縄県民が状況は変えられる、と思えば、玉城デニー氏に有利な情勢が築きあげられるかもしれません。
勝利のカギは安室奈美恵さん?
一方で、歌手の安室奈美恵さんが、玉城デニーさんを一気に有利な情勢に導くのではないかという声もあります。
翁長知事が亡くなられたとき、「翁長知事の遺志が引き継がれることを願う」旨の追悼の言葉を述べられましたが、これを「政治的発言」とみなし、安室奈美恵さんがオール沖縄勢力を支持しているのではないか、という推測もあります。
9月15日に、安室奈美恵さんの最後のコンサートが行われ、もしそこで翁長知事を弔う言葉が出れば、一気に玉城デニー氏に有利な情勢になるという憶測もあります。
実際に安室奈美恵さんの追悼の言葉だけでは、翁長知事を支持していたかどうかははっきりわかりませんが、もし安室奈美恵さんを味方につけられたらかなり大きいと思います。
佐喜真淳陣営は、客寄せパンダともいわれる小泉進次郎氏を送り込むなどし、国政制選挙並みの気合を入れて挑んでくると考えられます。
はっきり言って、野党系の国会議員がいくら沖縄に駆けつけても、小泉進次郎さんに勝る影響力を持つ人はいません。
もし応援演説に、安室奈美恵さんを招くようなことができれば、その影響力は計りしれません。一気に玉城デニー氏有利な情勢に働くことでしょう。
いちどダメもとで安室奈美恵さんを応援演説に招くことを考えてみてもいいかもしれませんね。
何はともあれ、沖縄県民にとって最良の結果が出るといいですね。