2018年8月8日に、沖縄県の翁長雄志知事がすい臓がんのため死去されました。(こちら)67歳の若さでした。ご冥福をお祈りします。
翁長知事の逝去に伴い、一部の有名人も追悼の意を示しましたが、そのうち一人が、沖縄県観光大使に任命され、県民詠所掌も受賞した安室奈美恵さんです。
ところが、安室奈美恵さんが翁長知事の功績を讃えたことで、「安室奈美恵は反日」といった批判が出ています。
また、ネット上では来月に予定されている沖縄県知事選挙に出馬するのではないかという憶測も飛び交っています。
本記事でいいたいことは、「安室奈美恵さんは反日ではない」「沖縄県知事選出馬の確率はほぼない」ということです。
特に安室奈美恵さんが反日だと思って検索して当ページにたどり着かれた方に、それはちがうよって伝えるためにこの記事を執筆しています。
安室奈美恵さん、翁長雄志知事の追悼のことば
上位写真は安室奈美恵さんが沖縄県民栄誉賞を受賞されたときの写真ですね。
その時点で翁長雄志知事はすい臓がんを患っており、治療を受けている最中でしたが、体調がすぐれない状態にもかかわらず安室奈美恵さんに優しく声をかけていました。
安室奈美恵さんの追悼に関し、以下のように報じられています。
「お悔やみ申し上げます」と題した一文の中で安室さんは「体調が優れなかったにもかかわらず、私を気遣ってくださり、優しい言葉をかけてくださいました」と県民栄誉賞授与式を振り返り、「沖縄の事を考え、沖縄の為に尽くしてこられた知事のご遺志がこの先も受け継がれ、これからも多くの人に愛される沖縄であることを願っております」と知事の冥福を祈った。
引用 yahoo news 8月9日配信 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180809-00000005-ryu-oki
安室奈美恵さんの公式ブログでの追悼の言葉で、「反日」だと声が上がっている部分は以下の部分です。
沖縄の事を考え、沖縄の為に尽くしてこられた翁長知事のご遺志がこの先も受け継がれ、
これからも多くの人に愛される沖縄であることを願っております。引用 安室奈美恵さん公式サイト 8月9日投稿 https://namieamuro.jp/news/2018/20180809/
この部分から、安室奈美恵さんが翁長知事と同じ「米軍基地反対派で、反日」という批判が一部のネットユーザーの間で飛び交っていますが、それは全く当たりません。
スポンサーリンク安室奈美恵さんは反日ではない!
まず、安室奈美恵さんの追悼の言葉から、完全に「翁長知事の政治的主張を支持し、辺野古に基地は作らせないという思いを受け継ぐべきだ」という考えを読み取ることはできません。
例えば、日本共産党の志位和夫委員長の追悼ツイートは以下のような内容です。
「翁長沖縄県知事死去で/志位委員長が弔電」
ご遺志を引き継ぎ、翁長知事が精魂を傾けて築き上げた「オール沖縄」の結束を強め、知事選挙で必ず勝利し、平和で誇りある豊かな沖縄を築くために、あらゆる知恵と力をつくす決意です。https://t.co/bo3X2jngUa— 志位和夫 (@shiikazuo) 2018年8月11日
志位和夫委員長は「オール沖縄結集、県知事選勝利を掲げています。ここまでコメントすれば、「翁長知事の立場を支持し、伝承していく」という意思を読み取れます。
しかし、安室奈美恵さんの追悼コメントは、翁長知事の政治的主張を支持する、しないにかかわらず、知事としても公務を懸命に果たされたことに敬意を表した程度であり、ここから安室奈美恵さんが必ず辺野古反対ということは読み取れません。
安室奈美恵さんが辺野古反対の可能性は、他の一般の沖縄県員と同じ、すなわち70%くらいです。
そもそも、翁長知事の政治体制を支持する事=反日というのが大きな間違いです。
翁長知事の政治体制を支持するしないは個人の自由ですが、翁長知事は翁長知事なりに沖縄や日本の未来をよくするためにどうすればよいか懸命に考えた上での主張ですから、様々なデマを用いて翁長知事を反日扱いすることがとても愚かなことなのです。
よって、安室奈美恵さんが翁長知事の政治体制を支持するかしないかはわからないし、どちらの立場であったとしても反日ではないと断言することができます。
安室奈美恵さん2018年沖縄県知事選出馬の可能性はほぼない
安室奈美恵さんが政治的発言を交えて翁長知事を追悼したので、安室奈美恵さんが県知事選に立候補するのではないかという声もあります。
これは、翁長知事を支持してきた人からも期待の声が上がっています。
確かに安室奈美恵さんが「オール沖縄候補」として立候補すれば、知名度も人気も抜群で、いくら自民党候補が小泉進次郎議員のような客予選パンダを投入してきてもかなわないほどの人気になるでしょう。
情勢的にはオール沖縄不利と言われていますが、こんな有名な人が出れば一気に情勢は変わるかもしれません。
しかし、あの追悼の言葉自体、政治的発言でもないのではないでしょうか。
単純に、「県民栄誉賞受賞」の時に、すでに病魔に侵されていたにもかかわらず安室奈美恵さんに優しい言葉をかけた、翁長知事の人間性に感謝したコメントであり、志位和夫委員長のような政治的意図は一切ないと考えるのが妥当だと思います。
あの追悼コメントから安室奈美恵さんの県知事選出馬の可能性を示唆することもできません。
もちろん被選挙権はあるわけですから。完全にないとは言えませんが、その可能性も他の一般の沖縄県民と同じ、つまり数十万分のⅠ、ほぼありえないと思います。
まとめ

「沖縄観光大使の安室奈美恵は反日?2018年沖縄県知事選挙に出馬するの?」といった内容で記事を書いてみました。
- 安室奈美恵さんの、翁長雄志知事の追悼コメントから安室さんを反日扱いする声がある
- 安室奈美恵さんの言葉から政治的立場を読み取ることはできないし、そもそも翁長知事が反日ではない
- 安室奈美恵さんが反日という意見は全く当たらない
- 安室奈美恵さんが知事選出馬するのかという話もあるが、可能性はかなり低い
まとめると以上のような感じです。来月の県知事選、まだオール沖縄候補から誰が出るのか分かりませんが、その情勢も注目していきたいです。