新潟県知事選挙が10月14日に告示され、選挙戦も最終盤に入っています。
いよいよ10月28日は投票日で、即日開票されて大勢が判明します。
- 中原八一さん(自民党推薦)
- 吉田たかしさん(自民系、推薦なし)
- 小柳さとしさん(野党5党が推薦)
- 飯野晋さん(北区長)
上記の4人が立候補しています。
当落予想についてはこちらの記事をご覧ください。
今回は4人候補がいて、自民党系が2人いたり、自民党系だと思ったら現職を痛烈に批判していたりと、4人の政治的立場が複雑に絡み合っていて、だれに投票したらよいのか分からないという方も多いと思いますので、4人の政策を比較してみました。
目次
各候補の政策比較
各候補の政策比較表をこちらのPDFでまとめてみます。
小柳さとしさんの政策に関しては、こちらでも詳しく紹介しています。
すこし私のイメージもありますが、各候補の政策について比較してみます。
財政再建
新潟市は、財政難に陥っており、その立て直しが急務となています。各候補は、それぞれの視点で財政再建を計ることを公約に掲げていますが、小柳さとしさんがボトムアップ型の経済対策で財政を立て直そうとしているのに対し、他の候補はどちらかというとトップダウンのイメージです。吉田たかしさんは、役所の身を切る改革なども挙げており、維新の党の支持層にも受けそうですね。
農業
こちらも経済と同じように、小柳さとしさんはボトムアップ型、他候補はトップダウン型の政策で、新潟の農業の発展を計ろうとしているイメージです。
くらし
全ての候補は、子育て支援を大きな目玉にしているようですが、中原八一さんと飯野晋さんは、〇〇の推進、〇〇を0、といった目標や漠然としたものを公約に挙げているのに対し、吉田たかしさんと小柳さとしさんは、「中3までの医療費の助成」など、具体例を挙げています。さらに小柳さとしさんは、ひまわりクラブの無料化、給付型奨学金の創設といったものなどもあり、より社会的弱者に寄り添った公約となっています。
BRT
BRTについては、「より不便になった」などと市民の不満の声を上げています。吉田たかしさんは、「廃止」を打ったているのに対し、他候補は改善すべきを改善していくというスタンスです。ただし、小柳さとしさんは、BRTに批判的な目線で改善を掲げていて廃止も辞さないような構えなのに対し、他の2候補はあくまでも継続を前提としているようです。
柏崎刈羽原発再稼働
小柳さとしさんと飯野晋さんは明確に「反対」を掲げています。中原八一さんと吉田たかしさんは、はっきりと賛否は述べていませんが、自民党系の候補のため、国が再稼働を要請したときには追従する可能性が高いと考えられます。
現職市長の評価
現職市長が中原八一さんと飯野晋さんの2候補を応援するなど、異例の行動をとっているように、この2候補は現職市長の政策をおおむね評価しているように思えます。一方吉田たかしさんと小柳さとしさんは否定的とみられ、特に吉田たかしさんは現職批判色を強めています。
安倍政権への評価
自民党の指示を受ける中原八一さんは、安倍政権を支持している可能性が高いでしょう、吉田たかしさんも自民系だし、飯野晋さんも政権に批判的な発言は見られません。小柳さとしさんだけは、安倍政権にはっきりとノーを示しています。
スポンサーリンクだれに投票したらよいの?
どういった考えの人が、誰に投票するのが良いのか、簡単にまとめてみました。
小柳さとしさんへの投票を勧める人は・・
- 市民目線、地域主体の市制を期待する人
- ボトムアップ型の経済政策を期待する人
- 原発再稼働に反対の人
- 新潟に変化を求める人
- 立憲民主党や自由党などを支持している人
吉田たかしさんへ投票を勧める人は・・
- 市役所の待遇の良さに不満を感じている人
- 新潟に変化を求める人
- 維新の党を支持している人
飯野晋さんへ投票を勧める人は・・
- 現状の新潟を継続してほしい人
- 原発には反対だけど野党共闘には否定的な人
- 希望の党を支持している人
中村八一さんへ投票を勧める人は・・
- 現状の新潟を継続してほしい人
- 新潟市の発展には県や国との良好な関係が欠かせないと思う人
- 安倍政権を強く支持する人
まとめ
「新潟市長選挙各候補の政策比較!どの候補に投票したらよいの?」という内容でまとめてみました。
候補者が多いうえ、「泡沫候補」とされる候補もいません。
誰が勝ってもおかしくない選挙ですから、そのぶん投票先を迷う人も多いかもしれません。
この選挙結果は、新潟だけでなく日本全体を大きく左右します。
新潟市にお住いの有権者の方は、決して棄権せずに投票してほしいと思います。