那覇市長選挙情勢予想(告示前)!城間幹子さんわずかにリードも油断禁物か?

2018年9月30日に沖縄県知事選挙が行われ、オール沖縄が推す玉城デニーさんが国政与党が推す佐喜真淳さんを8万票の大差で破り、見事に沖縄県知事に就任しました。

沖縄県知事選挙結果速報!玉城デニーに当確!勝因と佐喜真淳の敗因は?今後の沖縄は?

玉城デニー知事が就任してすぐに、沖縄県内で2つの市長選挙があります。

山川仁やや有利?豊見城市長選挙情勢予想(告示前)など

上記記事で紹介した豊見城市長選挙は、2018年10月7日に告示され、選挙戦に入りました。

その豊見城市長選挙の1週間後に、県都那覇市での市長選挙が行われます。

玉城デニー知事としては、就任直後の2つの市長選挙はなんとしてもオール沖縄候補に勝たせたいところですが、実際のところ那覇市長選挙の情勢はどうなのか考えてみました。

まだメディアの世論調査などは発表されていませんが、ツイッターや知事選挙の投票動向などから告示前の情勢を予想してみたいと思います。

那覇市長選情勢予想(序盤)城間幹子と翁長政俊が接戦か?

那覇市長選挙情勢(終盤)城間幹子やや優勢も今後の活動量次第か!

上記に選挙戦序盤、終盤の情勢予想を上げておきます。

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那覇市長選挙情勢は、城間幹子さんがわずかにリードか?

那覇市長選挙は、以下の2人が立候補をする公算となっています。

  • 城間幹子さん(現職)オール沖縄系候補
  • 翁長政俊さん 自民公明維新希望推薦

告示前の情勢として、あくまで私の予想ですが、オール沖縄系候補の城間幹子さんがわずかにリードしているのではないかなと思います。

城間幹子さんは、現職の那覇市長として大きな失政もなく、公約実現率も高いので、市内の支持率も高いと思われますが、他にも城間幹子さんへの追い風になる部分もあれば、ちょっと向かい風になっている部分もあるので、以下に考えてみたいと思います。


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翁長雄志前知事の弔いムードの継続は?

沖縄県知事選挙でオール沖縄候補の玉城デニーさんが当選したのは、なによりも玉城デニー知事の政策や人柄が良かったからであるのは間違いないですが、他にも「8月に急逝した翁長前知事の弔いムード」も玉城デニーさんへの追い風になったといわれています。

弔いムードは現在も続いていると考えられます。

特に城間幹子さんは、翁長前知事が那覇市長だったころの副市長で、2014年に翁長前知事が知事選挙に出馬するときの後継者として県知事選挙と同日に行われた那覇市長選挙に立候補、オール沖縄の推薦を受けて当選しました。

翁長前知事の後継者としての城間幹子市長ですから、翁長前知事の評価が沖縄県や那覇市全体でも高かったことは城間幹子さんを有利にさせます。

一方で、「弔い選挙」の頼りすぎはかえって有権者の不信感を招きます。

翁長前知事の遺志を継ぐアピールは効果があると思いますが、あくまでもこの世に生きる人間で市政を行っていくということは忘れてはいけないでしょう。

沖縄県知事選挙での那覇市での投票動向や前回の那覇市長選挙の投票動向から読み解く

まず、9月30日に行われた沖縄県知事選挙での、那覇市内での投票獲得数は以下のようになっています。

  • 玉城デニーさん 92624票(57.7%)→城間幹子さん系
  • 佐喜真淳さん 65524票(41.0%)→翁長政俊さん系
  • 兼島俊さん 1152票(0.72%)
  • 渡口初美さん 869票(0.54%)

さらに、2014年の沖縄県知事選挙の投票獲得数は以下のようになっています。

  • 翁長雄志さん 90284票(55..3%)→城間幹子さん系
  • 仲井眞弘多さん 53449票(32.7%)→翁長政俊さん系
  • 下地幹夫さん 17735票(10.9%)→翁長政俊さん系
  • 喜納昌吉さん 1826票(1.1%)

2014年那覇市長選挙での投票獲得数は以下に用になっています。

  • 城間幹子さん 101052票(63.6%)
  • 与世田兼念 57768票(36.4%)

2014年の沖縄県知事選挙は、維新の党が独自候補の下地幹夫さんを擁立して保守分裂状態でしたが、2018年は下地幹夫さんも維新も自公の推す佐喜真淳さんを支援していました。

一方で、維新の党の支持者の投票先玉城デニーさんと佐喜真淳さんでほぼ半々に分かれたようです。

2014年の下地幹夫さんの得票率の半分ずつを、を翁長雄志さんと仲井眞博一さんに加えたものをそれぞれ2014年のオール沖縄票、政権与党票とし、、2018年の玉城デニーさん(オール沖縄票)、佐喜真淳さん(政権与党票)の那覇市の得票率を比べてみました。

  • オール沖縄票 2014年[55..3% + 10.9%/2 = 60.8%] →2018年[57.7%]
  • 政権与党票  2014年[32.7% + 10.9%/2 =38..2%]→2018年[41.0%] 

2014年の沖縄県知事選挙と2018年の沖縄県知事選挙を比較した場合、両方ともオール沖縄系候補が大差で上回っていますが、その差は23ポイントから17ポイントに確実に狭まっています。

2014年の那覇市長選挙の時は、2018年に再選を目指す城間幹子さんが知事選以上に差をつけて圧勝しましたが、今回は2014年と比べると厳しい選挙になりそうです。

それでも知事選でのオール沖縄系の得票と国政与党系の得票の差は大きいので、かろうじて城間幹子さんがリードしているとはとらえられますが、その差はわずかなものになっているのではないでしょうか。

普天間基地の辺野古移設問題について

那覇市での沖縄県知事選挙の投票先として、玉城デニーさんが圧倒的に多かった理由は、普天間基地の辺野古移設に反対する住民が圧倒的に多かったというのが最たるものでしょう。

そこが那覇市長選挙では城間幹子さんの弱点になるかもしれません。

辺野古移設について何らかの権限があるのは、名護市長と沖縄県知事だけで、那覇市長が工事を許可したり承認を取り消したりすることはできません。

ですから、選挙戦で、城間幹子さんが「辺野古に基地は作らせない」と声高に叫ぶことは、県知事選挙で佐喜真陣営が「携帯料金を4割引きにする」といって自爆したのと同じ状態になってしまう可能性があります。

那覇市長選挙の最大の争点は経済になり、知事選挙では経済を第1争点で考えた有権者の多くが佐喜真淳さんに投票したことから、那覇市長に辺野古の権限がないことは大きな弱点になると考えられます。

「辺野古移設に反対する玉城デニー知事を支える」という形の選挙戦の戦い方にするのが得策ではないでしょうか。

かりゆしグループの動向について

オール沖縄の支持母体である保守系の「かりゆしグループ」は、2014年の沖縄県知事選挙では翁長前知事を推薦していましたが、2018年の沖縄県知事選挙では自主投票となり、玉城デニー知事がピンチと言われた理由の1つになっています。

一方那覇市長選では城間幹子さんを支援するようです。

かりゆしグループが自主投票になっても、県知事選の結果は玉城デニー知事の圧勝。

いくら「自主投票」にしたといっても、辺野古移設に反対するスタンスは変わっていないので、知事選に大きな影響は出なかったように思えます。

しかし、裏を返せば、那覇市長選でかりゆしグループの推薦がもらえること自体が、城間幹子さんへの大きな追い風とはなりえないということです。

自民は新たな作戦を練ってくる

自民公明維新は、2月の名護市長選や6月の新潟県知事選でうまくいった徹底的な組織戦を、沖縄県知事選挙でも駆使しましたが、やりすぎたために逆に批判を浴びてしまいました。

野党は、名護石垣沖縄新潟と、立て続けに同じ戦法で負けましたが、同じ失敗ばかり繰り返していた野党が、失敗から学んで作戦を練り直し、勝利できたことは野党の大きな進歩でもあります。

しかし、与党は同じミスを繰り返さない力は野党より大きいでしょう。

那覇市長選挙で市政を取り戻すために、新たな戦法で全力で向かってくると思われます。

どんな作戦かわかりませんが、その新戦法に国政野党が対応できるかも重要になってきます。

一方でネット右翼は、自分たちが佐喜真陣営の足を引っ張っていたことの自覚がまだ無いようなので、同じように翁長政俊さんの足を引っ張ると予想できます。

楽勝モードが漂えば負ける

私が見る限り、城間幹子さんが劣勢だという根拠は今のところ見当たりません。追い風の方が強く見えるので、城間幹子さんがややリードと今のところは予想しています。

しかし、オール沖縄サイドの視点で見れば、心配なのは「楽勝モード」でしょう。

事実、2月に行われた名護市長選挙は、事前の世論調査でも辺野古に反対する稲嶺さんが優勢と伝えられ、選対にも楽勝ムードが漂っていたようです。

「厳しい選挙だ」と、あの温厚だった翁長前知事がブちぎれたことも有名ですが、時既に遅く、自公の推薦する渡具知さんに名護市制を譲る結果になってしまいました。

那覇市長選挙は、まだ翁長知事の弔いムードも残っています。

知事選でも圧倒的にオール沖縄系の候補が獲票しています。

しかし、城間幹子さんの陣営が、「ああこれはもう楽勝だ」と踏んでしまった瞬間、自公系候補の翁長政俊さんが一気に優勢になり、巻き返しは困難になると考えます。

まとめ

那覇市長選挙は、10月14日告示、21日投票の即日開票となっています。

まだメディアの世論調査が出ていない段階ですが、告示前の情勢について私なりの視点で予想してみました。

  • 那覇市長選挙情勢は、現職城間幹子氏がわずかにリードと予想
  • 県知事選での得票数や、翁長前知事の弔いムードのほか、4年間の市制も評価が高い
  • 那覇市長に辺野古に関する権限はないので「辺野古に基地は作らせない」の連呼しすぎに注意
  • いかに経済で自公の候補との違いを明確にし、無党派層を取り込めるかがカギ
  • 自民党の新たな作戦や、陣営の楽勝モードには警戒が必要

玉城デニー知事としては、何としても負けられない戦いになるでしょう。

県都の首長が、県政を支える立場にあるかどうかは、今後の知事としての公約実現に大きく影響してくることが考えられます。

またメディアの世論調査が発表されたら、新し記事で私なりに情勢を考察してみたいと思います。

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