北朝鮮ラジオが日本批判。まだまだ完全和平への道のりは長いか。

韓国やアメリカ合衆国など、北朝鮮と激しく対立していた国々が、平昌オリンピック以降融和のムードを漂わせています。

平昌㋔オリンピックで韓国と北朝鮮が共同チームを作って試合を戦い、「統一しましょう」という趣旨の歌を歌ったりしました。

その後南北の文在寅(ムンジェイン)大統領と、北朝鮮の金正恩第一書記との南北首脳会談が行われ、先日はアメリカ合衆国のトランプ大統領と、金正恩委員長の間で、米朝首脳会談が開かれました。

朝鮮半島の和平について突っ込んだ内容の話がされ、1度の会談ですべて解決とはいかなかったものの、大きな一歩になったという見方が強いようです。

一連の流れで、韓国の文在寅大統領、北朝鮮の金正恩委員長、アメリカのトランプ大統領は、ノーベル平和賞受賞の本命候補とされています。

トランプ大統領の報告によると、日朝間の問題である拉致問題についても取り上げられ、日朝首脳会談が今後開かれる可能性も示唆されました。

北朝鮮を取り巻く問題が、順調に解決へと向かっているのかなというムードが世界に広まりつつある中、その流れに水を差すような内容が、北朝鮮ラジオで報道されたようです。

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北朝鮮ラジオ、「拉致問題は解決済み」と日本批判

北朝鮮メディアのラヂオプレスの報道について、以下のようなニュースがあります。

北朝鮮の平壌放送は15日、「大勢に似合わない寂しい曲調」と題した論評で、「日本は既に解決された『拉致問題』を引き続き持ち出し、自分らの利益を得ようと画策している」と明言した。ラヂオプレス(RP)が伝えた。

「拉致問題は解決済み」との主張は、これまでの主張の繰り返しだが、12日の米朝首脳会談でトランプ米大統領が日本人拉致問題を提起した後、北朝鮮メディアが報じたのは初めて。

論評は、日本だけが「無謀な対朝鮮(北朝鮮)強硬政策にしつこくしがみついている」とし、「国際社会が一致して歓迎している朝鮮半島の平和の気流を必死に阻もうとする稚拙かつ愚かな醜態だ」と非難した。

(※引用 msnニュース https://www.msn.com/ja-jp/news/world/【激動・朝鮮半島】拉致問題「既に解決」と北朝鮮ラジオが再主張-米朝首脳会談後に初/ar-AAyHt6T?ocid=spartandhp#page=2)

かなり前から、北朝鮮は「拉致問題は解決済み」という主張を繰り返していましたが、米朝首脳会議の後で、拉致問題の進展が見られそうだという期待が高まった後の発言だけに、多くの日本人や被害者の家族の方にはショッキングな報道だったと思われます。

被害者家族が高齢化する中、拉致問題の解決への道のりがまだまだ遠いことを物語っています。


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日本政府の態度が原因か否か

日本の政府に批判的な人たちは、北朝鮮と各国の融和ムードの中で、日本だけが蚊帳の外にいると主張しています。

一方で、政権支持派の意見としては、日本政府が北朝鮮に圧力をかけ続けてきた結果、北朝鮮が和平の方向へ舵を切ろうとした、という意見や、北朝鮮は過去に何度も約束を破ってきたので、今の融和ムードもまったく信頼できない、という形でとらえていることが多いです。

「最大限の圧力をかけ続ける」

「北朝鮮に騙されるな」

という態度を日本政府は取り続けていましたが、その態度には賛否両論があるようです。

北朝鮮側から見ればこういう態度は気に食わないのは当然でしょう。

そういった日本政府の態度から、北朝鮮ラジオの日本批判が出たのは間違いありません。

日本政府としては、今後もその態度をとり続けるのが正しいか、融和ムードに便乗するのが正しいのか、国民の声を聴きながら慎重な判断を迫られることになるでしょう。

最終目標は朝鮮半島の完全な和平化、埒被害者の帰国に加えて、北朝鮮の民主化まで行くところでしょうが、まだまだ道のりが長いのは間違いありませんが、今の一連の融和ムードの流れが、少しでも大きな1歩であったことを期待したいところです。

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