剱岳登山案内~カニのヨコバイ、タテバイ攻略法など

先日、アルペンルートの紹介をしました(参考)が、その中心地の室堂から登る山として、今日は剱岳を紹介します。

剱岳は標高は2999m。岩と雪の殿堂といわれ、日本でも最も登るのが難しい山の1つといわれています。

剱岳をかつて測量した人たちの苦労と勇敢さを描いた映画「劔岳」は有名です。

山頂近くは、高度感のある危険な鎖が連続します。その険しさは、登山者の憧れでもありますが、不安材料でもあります。

「剱岳」「難易度」で検索すれば、本当怖いと書いているサイトもあれば、たいしたことないと書いているサイトもあります。

実際、剱岳登山は怖いです。怖いですが、登れない山ではありません。十分な登山経験と、天気を判断できる能力があれば登ることはできます。

一応、槍ヶ岳、もしくはそれと同程度の難易度の山に登った経験がない、もしくは槍ヶ岳の穂先が怖いと感じた方はまだ挑戦しない方が無難だと思います。

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登山情報

山名 剱岳

標高 2999m

山の位置 富山県

登山難易度 熟達者向け

登山時期は7月中旬~9月中旬ころです。

7月はまだ雪渓が残ることがあります。8月は雷雨が多いですので、9月の上旬~中旬が一番登りやすい時期だと思います。


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アクセス

長野側から:JR大糸線信濃大町からバス40分、扇沢より立山黒部アルペンルートにて、室堂へ

富山側から:富山地方鉄道立山駅から立山黒部アルペンルートで室堂へ

アルペンルートの紹介はコチラ

天気予報

ヤマテンでは、北アルプス北部、剱岳の予報が発表されていますので、第一に確認しましょう。

予報ガイダンスで、上記に△で示したあたりの卓越天気、発雷確率もチェックしておくとより安心です。

1、ヤマテンで剱岳の天気が「晴れまたは曇り」で、風速10m未満

2、予報ガイダンスで、「晴れ」で、発雷確率では無着色

上記2項目がすべてそろっていれば登山日和である可能性が高いです。

1、ヤマテンで、剱岳の天気が「雨」または「雷雨」、注意書きに落雷や、大荒れの文言がある、風速15m以上

2、予報ガイダンスでは、「雨」だったり、発雷確率が10%以上

上記2項目のうち1つでも当てはまれば登山は見合わせるか、そうなる時間より前に山小屋に入るか下山しましょう。

登山案内,カニのヨコバイ、タテバイ攻略法は?

本サイトでは、立山とセットで登る前提で書いています。こちらのページを参照にしていただき、別山まで行ったところで、剱岳登山のルートに分かれます。

別山~剣山荘

別山からは、剣沢小屋に向けて下っていきます。やや急な下りなのでスリップに要注意です。

剣沢小屋からは、平坦な道を進み、剣山荘を目指します。

剣山荘。翌日の剱岳登頂に備えてここで宿泊します。

この小屋は、シャワーもあって快適です。(石鹸は使えません)

あたりは絶景です。剱岳に一番近い山小屋です。予約が必要です。満室だと泊まれないのでご注意を。

他に、別山乗越にある剱御前小屋、剣沢小屋から剱岳を目指す登山客がいます。3連休中日などは混雑します。

剱岳の登山道は、狭く険しいので行列ができます。

3連休中日などは標準タイムの2倍くらいかかると思って、余裕をもって出発しましょう。午前3時前に出発が良いかと思います。

剱岳の概要が書いてある看板があります。

登山道の序盤を見上げます。

剣山荘~前剣

剣山荘を出発して、最初のピークは一服剱です。ここまでにもクサリ場がありますが、まだ簡単な鎖場です。

混雑期でなければ、一服剱でご来光を拝むといいと思います。

混雑期は、まだ真っ暗な一服剱を通過して、さらに登って行く方が良いです。

一服剱を出るとやや険しい登山道になります。まだ真っ暗な場合は足元にも気を付けましょう。やや高度感のある岩場や鎖場もあるので慎重に行きましょう。

混雑するときは夜明け前に核心部の手前、前剣まで行ってしまうことをお勧めします。

夜明け前の前剣です。完全に渋滞を避けるには、休みなく進む必要がありますが、ここからは核心部。暗闇だとより危険なのでここで夜明けを待つのが良いと思います。

前剣からみるご来光。朝日に照らされているのは鹿島槍ヶ岳です。

前剣~山頂 カニのタテバイ攻略法は?

ここからいよいよ核心部です。各鎖場は登り、下りがそれぞれ一方通行です。そして渋滞します。たまに渋滞に嫌気がさして下りルートで登ろうとする人がいますが迷惑で危険です。絶対にやめましょう。

前剣を出て最初の鎖場です。連休中、鎖場は常に渋滞です。結構な高度感がありますが、足場はしっかりしています。

各鎖場にはナンバリングがしてあります。分かりやすいです。

そして、登りの最大の難関、「カニのタテバイです」

17mほどの高さのほぼ垂直な壁に登山者がへばりついています。

3点支持を基本に、と言いますが、若干難しい部分もあります。人によっては、所々懸垂で登る必要があるかと思います。手入れはきちんとされていますが、念のために鎖の強度はきちんと確認しましょう。

鎖と鎖の繋ぎ目1つに、複数の人が捕まると危険です。前の人が通過してから行きましょう。

足が次の足場まで上がらない場合は、いったん膝をつく、というやり方もあります。ごつごつした岩の上に膝を置くと多少痛いですが我慢です。

一番のコツは、「決して下を見ないこと」です。下をみたら足がすくみます。常に上を見ながら、慎重に登っていきます。

この難関を超えれば、しばらく簡単な道を歩いて、山頂です。

剱岳山頂。標高2999mです。山頂は狭いのであまり長居はできません。

剱岳山頂の絶景です。険路をこえてきた人だけが見られる、360℃の大展望です。

山頂~剣山荘(下り)カニニヨコバイ攻略法は?

下りの核心部はカニのヨコバイです。

幅20cmほど足場が5mほど続きます。鎖を持ちながら横に進んでいきます。横移動に移る1歩目が難しいです。

カニのヨコバイ 進み方

  1. まず両手を鎖をつかむことでホールドし、左足は今踏んでいるところにホールドします。
  2. 両手、左足をホールドした状態で、右下に赤ペンキが塗られているので、その場所に右足を下ろします。
  3. 今度は両手と右足をホールドしたまま、左足を右足より数十センチ左の足掛かりに乗せます。
  4. 左足を下ろしたら、右足を左足に近づけた後、鎖をしっかり持ってでいきます。
  5. 横移動が終わったら垂直な梯子を慎重に下ってカニのヨコバイクリアです。

後ろは崖です。落ちたら助からないので、しっかり鎖をつかんでいきます。

1.のあと、先に左足を下ろそうとする方もいますが、左足の足掛かりは両最初は見えません。

まず右足を赤ペンキの場所に置いてからでないと安全に進むことができまないので注意です。

 

カニのヨコバイを超えても、鎖場は続きます。剱岳では、カニのタテバイやヨコバイではみんな気を付けてますが、クリアできたとたん気が緩むので、前剣と一服剱の間が最も事故が多いです。

室堂に着くまで気を抜かずに進みましょう。

一服剱までくるとまず一安心です。まだ登山道は続くので気は緩めないで行きましょう。

険路を超えてきたら、剣山荘付近の景色を見ながら昼食にしましょう。

剣山荘~別山乗越

剣山荘を過ぎたら、別山乗越を目指して再び上り坂です。

時々振り返ると、登ってきた剱岳が見えます。

別山乗越までは、岩場の急な登りです。危険個所ではないですが、剱岳登山の疲労した体には結構こたえます。

別山乗越到着。ここから先は、こちらをご覧ください。

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