マダニの天敵発見も、その利用に生態系への影響など懸念か

今の季節中心に、春から秋口にかけて多く発生するマダニ。

固い外皮に覆われていて体調は3~8mm、ヒトの血を吸うと1~2cmに巨大化するそうです。

公園や草村名地に生育しているので、そういう名所に行くときは肌の露出を少なくし、草むらには座らない、家には家う前に服などをチェックすることも重要です。

また、ペットを家の中で放し飼いにしている人は、外に出たときにマダニを付けて帰ってくることがあるので要注意です。

吸血されると、しばらくそこに張り付き、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)という、有効なワクチンがなく命に係わる可能性もあるような厄介な感染症を引き起こすこともあるそうです。

そんな厄介なマダニですが、そのまだに被害を食い止めるのに一役買うかもしれない、マダニの天敵生物が発見されたというニュースが飛び込んできました。

こでは朗報だ!とニュースでは伝えられましたが、それに対する一般市民の意見は冷静で慎重なものも見られました。

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マダニの天敵、オオヤドカリムシ発見

森林総合研究所が、マダニの天敵オオヤドカリムシを発見したようです。

同研究所は、森林のネズミの巣などから同天敵を30匹以上採取して、生態や捕食性を調べた。餌はコナダニを好んで食べたが、マダニの幼虫(体長1ミリ)、成虫(同4ミリ)を食べることが分かった。捕食率は、幼虫が100%で、成虫が約80%。体長がほぼ同じマダニ成虫でも捕食する。

 同研究所は、生物農薬や感染症予防としての利用よりも「生息しやすい環境を明らかにすれば、農家の心配を減らせる」(生物多様性研究拠点)と期待。野外の生態を詳しく調べる。
(※引用 Yahoo news 6月6日配信 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180606-00010003-agrinews-soci)

健康や農業などのマダニの被害を防ぐために、今後もこのオオヤドカリムシの生態を調べ、近い将来マダニの天敵=人の益獣として広く利用することを検討したい様子です。

特にSFTSなんかは、有効なワクチンもなく、致命率も高いので、マダニを人の周りから排除できれば、重篤な疾患に苦しむ人も少なくなることでしょう。


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生態系を心配する多くの声

しかし、マダニの天敵発見に関して、一般の人たちは、歓迎の声よりもむしろ生態系の変化について心配する声が多くありました。

アフリカマイマイが増えて在来種のカタツムリが激減した場所に、
アフリカマイマイを捕食する肉食カタツムリを放したら、
でかいアフリカマイマイより、小さくて襲いやすい在来種ばかりを
狙って食いまくったあげく、在来種が絶滅したところがある
いったい、何度同じ過ちをくり返すのか

マダニも怖いがその対策で生態系が更に狂う事の危険性もある

昔、沖縄にハブ(毒ヘビ)が多くいて、住民に被害を与えていたため退治用にインドから天敵のマングースを導入し放した。しかし、あまりハブを捕食せず、家禽の鶏やアヒル、天然記念物のヤンバルクイナなどを食べる結果となりました。…今回のオオヤドリカニムシがそういう想定外の被害を及ぼさないことを願います。

(※引用 Yahoo news 6月6日配信 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180606-00010003-agrinews-soci)

このニュースに対して意見した人の中にマダニが媒介するSFTSの恐ろしさを理解していない人はほとんどいないと思います。

しかし、「害虫天敵を益獣としてどんどん利用していこう」という意見はほとんどありませんでした。

実際に、人間に害を及ぼすとされる動物を駆除するために、その天敵を大量に持ち込んで他の貴重な固有種が絶滅したりその危機に瀕した例が多くあり、マダニが危険だからその天敵を増やせ!と単純には思えないのでしょう。

生育研究とともに問題点やワクチン研究も!

マダニ被害防止のために益獣扱いされているオオヤドカリムシですが、「マダニ」を捕食するという利点以外にも、他に何か問題点がないか、というのも同時に研究する必要があると思います。

マダニ以外に、貴重な動植物を食い荒らされる心配はないか、逆にマダニがいなくなることで新たな脅威的な害虫が増えたりしないか、オオヤドカリムシが病気を媒介する心配がないか、などを十分研究し、利用価値があるものなのかを精査する必要があると思います。

一番多くの人が望んでいるのは、生態系への懸念なくSFTSを乗り越える手段が発見されること、つまり有効なワクチンや治療法の発見だと思います。

医学分野の方でのマダニの研究が進んでいくことを期待したいですね。

万一マダニにかみつかれたら、むしり取らずにピンセットなどで慎重にとるか、とれなかったら医療機関でとってもらいましょう。

感染症も心配なのでどちらにしろ医療機関を受診した方が良いでしょう。

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