2月2日に、京都市長選挙の投開票が実施されます。
立候補しているのは、現職で自民、公明、立憲民主、国民民主、社民が推薦する門川大作氏、
日本共産党、れいわ新選組が推薦する福山和人氏、
村山祥栄氏
の3人となっています。
今まで京都市長選挙は共産党vs.非共産党の構図となっていましたが、
こんかいはれいわ新選組が共産党と同じく福山和人氏を推薦する、ということで注目が集まっています。
本ページでは、終盤戦となった京都市長選
の情勢予想や、京都市の抱える問題についてまとめてみました。
京都市長選挙情勢予想!福山和人氏猛追か!
京都市長選挙について、複数のメディアで世論調査による情勢が発表されています。
- 読売新聞
公明党と、自民、立憲民主、国民民主、社民の各党京都府連が推薦する現職の門川大作氏(69)が先行し、共産党とれいわ新選組が推薦する弁護士の福山和人氏(58)、地域政党・京都党前代表で前市議の村山祥栄氏(41)の2新人が追う展開となっている。
https://www.yomiuri.co.jp/election/local/20200126-OYT1T50170/
- 毎日新聞
4選を目指す現職の門川大作氏(69)=公明、自民府連、立憲民主府連、国民民主府連、社民府連推薦=が優勢で、弁護士の福山和人氏(58)=共産、れいわ新選組推薦=と元市議の村山祥栄氏(41)の2新人が追う展開
https://www.google.com/amp/s/mainichi.jp/senkyo/articles/20200127/k00/00m/010/146000c.amp
このように、複数のメディアで、現職の門川大作氏が優勢と報道されています。
当サイトでも同じように、門川大作氏が先行していて福山和人氏が猛追している、と予想します。
村山祥栄氏の立候補により、保守分裂の構図となり、福山和人氏が有利になるかとも考えられますが、
現職批判票として、福山和人氏と村山祥栄氏に分裂している部分もあり、また門川大作氏の現職という強み、
国政与党だけでなく野党からも推薦を得ているという点などもあり、福山和人氏リードという情勢予想は残念ながら立てにくい状況にあります。
スポンサーリンク福山和人氏逆転なるか?
しかし、福山和人氏に逆転の可能性が全く無いわけでは無いと思います。
2012年の選挙でも、門川大作氏優勢の報道が出ましたが、共産党候補に猛追され、最終的には951票差の辛勝となっています。
こんかいは更に勢いのあるれいわ新選組の推薦も得ています。
門川大作陣営は、危機感のあまり露骨な反共産党の広告を京都新聞に掲載し、批判を浴びました。
また、そこで支援する著名人の名前を無断で使用したのでは無いかという疑惑も出ていて、その点でも批判を浴びています。
また、2019年、京都アニメーションの放火事件で多くの犠牲者が出て間もない頃、「火事は最初の10分が大事、選挙は終盤で逆転もある」と不謹慎な発言をして、悲惨な事件を選挙利用したという批判のこえも上がっていて、門川大作氏に対する向かい風も強くなっています。
終盤攻防次第では福山和人氏の逆転もあり得ると考えます。
京都市の抱える問題点は?
京都市は、世界的にも有名な観光地で、あらゆる地域、国から年間を通して多くの観光客で賑わっています。
こういった点から、非常に潤っている街というイメージのある方も多いかと思いますが、実際に儲かっているのは一部の大企業だけ。
そして、観光客が増えすぎたために、ホテルの建設などで景観が損なわれる、など観光公害と呼ばれるものが発生しています。
たくさん観光客が訪れてくれることはありがたいですが、キャパオーバーな状況は打開する必要があり、京都市民の多くはこれ以上観光客が増えない方が望ましいと考えています。
福山和人氏は京都の歴史的な景観を守るべきと主張しています。
倒産寸前の中小企業、非正規雇用問題など、他の地域と同じように深刻な労働問題を抱えています。
福山和人氏は、まず労働者の賃金最低千円を目指し、時給千円に引き上げた企業の事業主負担の社会保険料を、市で肩代わりする、という政策を掲げています。
京都市も少子化問題が深刻です。
この状況、福山和人氏は、保育士の待遇改善、中卒までの医療費無料化などを掲げ、子育てしやすいまちづくりを目指しています。
全国的にヘイトスピーチが社会問題化しています。
京都市では、朝鮮学校に右派系市民団体が襲撃し、子供が授業を受けておる最中に拡声器で露骨なヘイトスピーチを繰り広げるという、痛ましい事件がありました。
朝鮮学校の子供達は酷いトラウマになったと聞きます。ヘイトスピーチは日本の恥です。
海外からも多くの観光客が来る京都市でヘイトスピーチが行われると、世界中に恥を晒すことにもなります。
しかし、京都市にはヘイトスピーチを取り締まる条例がありません。福山和人氏は、ヘイトスピーチ規制条例を作ることも掲げています。
まとめ
「京都市長選挙情勢予想!福山和人氏猛追逆転なるか!京都市制の問題点は?」と題して、2月2日に投開票が迫った京都市長選挙についてまとめてみました。
- 2020年2月2日に京都市長選挙が投開票される。
- 情勢予想は門川大作氏がリードするが、福山和人氏の逆転の可能性もある
- 門川陣営は露骨な反共産党広告を掲載
- 門川氏は京アニ火災を揶揄した問題発言でも批判をあびている
- 京都市には、労働者問題、少子化問題、ヘイトスピーチ問題などの数多くの問題があり、これに対して福山和人氏は弱者の立場に立った政策を掲げている
残念ながら現況、現職優勢です。しかし、なんとか終盤戦で福山和人氏に逆転し、世界に誇れる京都市を取り戻して欲しいです。