2018年夏の甲子園、8月16日は、ベスト8進出をかけた試合が行われています。
16日の第3試合は四国対決。愛媛県代表の済美と、高知県代表の高知商が激突します。
互いに1,2回戦を勝ち進んできたので、すでに今年の強豪の仲間入りをしています。
2回戦で、最大6点差をつけられながら劇的なサヨナラ逆転満塁弾で勝利した済美に、1,2回戦とも2ケタ得点で「よさこい打線」を爆発させた高知商が挑みます。
攻守ともに強力な四国勢の衝突から目が離せません。
済美と高知商、2回戦の概要は?
済美の2回戦の試合に関しては、こちらで詳しく紹介しています。
済美の対戦相手だった石川県代表の星稜は、初回に5番竹谷君の2点2塁打などで一挙5点を挙げ、さらに3回5回にも1点ずつを追加し、7-1と最大6点差で済美をリードしていました。
このままワンサイドゲームで済美は敗退かと思われましたが、終盤の8回の裏に済美の打線が爆発。
9番でピッチャーの正吉君の3ランホームランなどで一気に8点、超ビッグイニングを作り、9-7と逆転します。
その後9回に星稜に追いつかれそのまま延長戦。少し硬直した状態が続いた後、延長13回のタイブレークで2点を奪われ、再び勝ち越されます。
しかしその裏、無死満塁とした後、1番の矢野君がライトポール直撃の満塁ホームランを放ち一気に逆転、13-11の劇的な逆転サヨナラ勝ちで3回戦進出を決めました。

対する高知商は、北神奈川の慶応高校に対し、序盤からよさこい打線が爆発、2回の表に7番藤田君の2点タイムリーヒットなどで7点を取り、序盤で流れを作ります。
対する慶應は、1回5回9回に2点ずつを取り、追い上げを試みますが、流れを引き寄せることができず、高知商の3回戦進出が決定しました。
スポンサーリンク済美vs.高知商、見どころは?
済美vs.高知商の試合でカギを握るのはどちらが勝ちパターンをつかめるかというところです。
2回戦を見ていると、2チームともどちらかというと「打」のチームに思えますので、点の取り合いが予想されます。
しかし、その勝ち方は対照的でした。
高知商は、序盤から流れを引き寄せて離さずにワンサイドゲームで勝ち上がったのに対し、済美は、序盤に大量リードをされてもあきらめずに粘りを見せて大逆転をしています。

高知商のある高知県は、8月12日に地元での「よさこい祭り」が終わったばかりで、野球だけでなく県全体に熱気がある状態ですね。
1、2回戦での吹奏楽の応援で、高知の民謡が演奏されていたのも印象的でした。
高知商勝利のためには、先制点をとるのは必須になってくるのではないでしょうか。
序盤で、160km/hのピッチングマシーンで打撃練習を極めたよさこい打線が爆発するか、そして後半の済美の粘りを押さえつけられるかという点に注目していきたいと思います。
済美vs.高知商、試合の実況

済美 3 – 1 高知商(試合終了)
5回表(済美)
- 3番芦谷君のヒットで1点先制、1-0
7回表(済美)
- 2番中井君の2塁打で1点、2-0
- 4番池内君が併殺打の際にランナー生還、3-0
7回裏(高知商)
- 8番北代君のタイムリーで1点,3-1
まとめ
済美vs.高知商の試合は、3-1で愛媛の済美高校が勝利しました。
点の取り合いになるという事前の予想に反し、3-1の投手戦となりました。
序盤で爆発が痛いされた高知商のよさこい打線の爆発はありませんでした。
2回戦まで、イマイチ調子の出なかった両チームの投手陣が、本来の投球を見せ、お互いの強力打線を低得点に押さえましたが、済美の投手力の方がさらに勝ったようです。
これで済美は四国唯一のベスト8進出となり、兵庫県代表の報徳学園と対戦します。