稲葉朋美氏「憲法に男女不平等解消」提言の真意は?庶民派に目覚めた?

自由民主党の稲葉朋美防衛大臣は、国会議員に女性議員が少ない事を踏まえ、憲法第14条に男女不平等解消を盛り込む事を提言し、話題になっています。

稲葉朋美氏といえば、

「国民の生活が大事なんていう政治は間違っている」

「国民一人一人が血を流す覚悟をしなければならない」

など、民主主義の根幹を否定する発言、軍国主義的な発言をしており、自民党議員の中でもタカ派中のタカ派として知られています。

そんな稲田朋美氏の口から、突如男女不平等解消という言葉が出てきた、という事で、驚かれた方も多いかもしれません。

男女不平等解消はやっていくべき事であり、その提言は正しい事ですが、

果たして稲田朋美氏は庶民派に目覚めたのでしょうか?

結論を言えばそんな事はなく、稲田朋美氏の本質は全く変わっていないと考えます。

本記事では、そのあたりについて考えてみたいと思います。

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稲田朋美氏「憲法に男女不平等解消」提言について

稲田朋美氏の男女不平等解消について、産経新聞では、以下のように報道されています。

自民党の稲田朋美幹事長代行は8日、兵庫県宝塚市で講演し、法の下の平等を定めた憲法14条を改正し、女性議員の割合増加を目指す独自の改憲案を表明した。「政治家に女性が少な過ぎるため、民主主義がゆがんでいる。14条に男女不平等を解消するとの責務を加えたい」と訴えた。

引用 https://www.sankei.com/politics/amp/200209/plt2002090001-a.html

日本の国会議員の女性の割合は10%ほどであり、全世界で165位という低い水準となっています。

つまりたった10人に1人、という状況であり、世界平均の約4人に1人、という割合すら大きく下回っています。

確かにその状態では民主主義が歪んでしまう事は明らかで、是正が必要でしょう。この不平等解消を提言することは正しい事です。

しかし、そのために憲法を変えていく必要はあるのでしょうか。


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男女不平等解消の為の改憲は必要か

稲田朋美氏の発言に対し、日本共産党の小池晃議員が批判したことについて、しんぶん赤旗で報道されています。

日本共産党の小池晃書記局長は10日、国会内の記者会見で、自民党の稲田朋美幹事長代行が、「憲法に男女の不平等の解消を明記することを議論すべきだ」と語ったことについて問われ、「憲法を変える議論の前に、まずは憲法を読むべきだ」と述べました。

憲法14条が、人種、信条、性別、社会的身分、門地によって差別されないとし、24条では「両性の本質的平等」を明記していることを指摘し、「憲法を読んでいないのか」と語りました。

引用 https://www.jcp.or.jp/akahata/aik19/2020-02-11/2020021102_02_1.html

つまり、男女平等については、既に現行憲法に明記されていて、敢えて憲法を変える必要は無いのです。

その事は、小池晃議員だけでなく、ジャーナリストや一般のSNSユーザーなどからも広く批判されています。

国会議員に女性の割合が少なくて、民主主義が歪められているのは、単に与党第一党である自由民主党が努力を怠っているからに他なりません。

女性候補者の割合が14.6%の自由民主党に対し、日本共産党は55%。

日本共産党都議団の女性議員の割合は72%であり、

憲法が問題なのではなく、憲法に沿った政治をしていない政府が問題なようです。

稲葉朋美氏「憲法に男女不平等解消」提言の真意は?庶民派に目覚めた?

では、稲田朋美氏の「憲法に男女不平等解消」の提言の真意は何でしょうか。

恐らくは、自民党が憲法を改正しようとしていることに対する、国民の不満を抑える目的があるのでは無いでしょうか。

憲法9条を変えて自衛隊が戦争に参加出来るようになったり、基本的人権が失われるなど、

ネトウヨや極右系思想を持った人、政治に無関心な人たちを除く多くの国民が自民党が憲法改正をしようとしていることに大きな不安を抱えています。

そこで、憲法改正案として、少し庶民的な事を言えばその不満が和らぎ、改憲にまた一歩近づける、と考えてのでは無いかと思います。

国民の憲法改正への不満を和らげようとした結果、憲法をよく読んでいないことが露呈して、無知を曝け出してしまった、

そんな、悲しい国会議員のお話だったようです。

まとめ

「稲葉朋美氏「憲法に男女不平等解消」提言の真意は?庶民派に目覚めた?」

と題して、稲田朋美氏の男女不平等解消提言についての真意を考えてみました。

  • 自由民主党の稲葉朋美防衛大臣は、国会議員に女性議員が少ない事を踏まえ、憲法第14条に男女不平等解消を盛り込む事を提言した
  • 男女平等については、既に現行憲法に明記されていて、敢えて憲法を変える必要は無い
  • 国会議員に女性の割合が少なくて、民主主義が歪められているのは、単に与党第一党である自由民主党が努力を怠っているからで、憲法の問題では無い
  • 憲法改正への国民の不満を和らげることが狙いか

本稿でまとめたように、稲田朋美氏の男女不平等解消提言は、決してこの議員が庶民派に目覚めたわけでなく、

憲法改正へのハードルを下げる狙いがあったと考えられます。

憲法は権力側が守るべきルールであり、それが、権力側に恣意的に解釈されたり、

守れていないにも関わらず改正しようとさしたりする事が許されていいはずがありません。

憲法を変える前に、まずは憲法に沿った政治を!

自民党にはそれができないようですので、一刻も早い政権交代がこの国には望まれていると考えます。

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