武漢肺炎という表現は差別的?では日本脳炎やエボラ 出血熱は良いのか?

新型コロナウイルス(covid-19)が世界で猛威を振るい、日本でも3月下旬以降、東京大阪などの大都市を中心に感染が爆発的に広まっています。

この新型コロナウイルスの正式名称は「covid-19」ですが、最初に感染が確認されたのが中国の武漢であることから、「武漢肺炎」「武漢ウイルス」といった言い方をする人たちがいます。

日本の麻生副総理や、アメリカのトランプ大統領などもそう言っています。

一方で、感染症の名称に地名を使わないというルールが2015年にできています。

これは、2012年に流行した新型ウイルスが、「中東呼吸器症候群(MERS)」という正式名称になったがために、中東地域への差別が問題になったからです。

そして、今流行している新型コロナウイルスには、地名が付けられていません。

それでも「武漢肺炎」「武漢ウイルス」と呼ぶ人がいますが、果たしてそれは差別的なのか、それを差別的というなら日本脳炎やエボラ出血熱などは良いのか、という点で考えてみたいと思います。

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武漢肺炎という呼び方は差別的である

結論から言いますと、「武漢肺炎」「武漢ウイルス」という呼び方は差別的であり、今社会問題になっているヘイトスピーチと何ら変わりがありません。

この感染症は、「covid-19」という正式名称があり、正式名称もしくは「新型コロナウイルス」という呼び方で一般的に呼ばれています。

その状態で敢えて「武漢ウイルス」「武漢肺炎」と呼ぶのは、中国や武漢に対する憎悪しか感じ取れません。

事実、そういった呼び方をする連中はほぼ例外なく中国への差別意識を持っていて、今回のウイルスの流行は、完全に中国人のせいだと思っているようです。

確かに中国政府の初期対応の遅れが世界的な流行をまねいた部分もあると思いますが、少なくとも中国や武漢に暮らしている一般市民には何の罪もありません。

何の罪もない人をバイ菌扱いしかねないような「武漢肺炎」「武漢ウイルス」という使用は絶対すべきではありません。

いくらなんでもいないとは思いますが、もし医療従事者でそのような表現をする輩がいれば、その医者の言う事全てに聞く耳を持たない方がいいかもしれません。

一方で、何ら罪がないのにもかかわらず、新型コロナ流行に関して責任を感じて日本人にマスクを配っていた中国人の話を聞いたことがあります。

差別的な表現をする一部の日本人の爪の垢をのませてやりたいですね。


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ならば「日本脳炎」や「エボラ 出血熱」は良いのか?

新型コロナウイルスを、「武漢肺炎」「武漢ウイルス」などと表現することは差別的である、と申し上げました。

そうすると、ならば「日本脳炎」はいいのか、とネットウヨクさんたちは思うことでしょう。

他にもエボラ出血熱というのも、流行した地名がつけられています。

問題はどう使われているかです。

少し話はそれますが、沖縄で米軍基地建設に抗議している人たちに、「土人が!」と吐き捨てた愚かな警官がいました。

これは明らかに差別的に使われており、到底許されるものではありません。

一方で土人という言葉には純粋にその土地の人のことを指す意味でも使われています。

たとえば小笠原諸島の民謡「丸木舟」という歌にも、「土人」という歌詞が出てきますが、これは差別的な意図で作詞されたものではありません。(後に差別的に使われるようになってしまった言葉なので、小笠原諸島住民以外が歌うときは他の表現にした方が良いかもしれませんが)

武漢肺炎、武漢ウイルス、というのは、きちんと正式名称があるのに、敢えて憎悪を煽るために使われており、決して容認されるものではありません。

一方で、日本脳炎、エボラ出血熱、というのは感染症の正式名称として使われており、一般的に日本やエボラ地域の人たちを差別する意図では使われていません。

しかし、「今後日本脳炎やエボラ出血熱などが差別的に使われるかもしれないから、名称を変えよう」という運動がもしあれば、それは否定されるものではないでしょう。

まとめ

「武漢肺炎という表現は差別的?では日本脳炎やエボラ 出血熱は良いのか?」と題して、新型コロナウイルスが一部で「武漢肺炎」などと呼ばれていることについて考えて見ました。

  • 「武漢肺炎」「武漢ウイルス」という呼び方は憎悪を煽るような使われ方をしていて差別的である
  • 日本脳炎やエボラ出血熱は正式名称であり、一般に差別的には使われていない
  • これまでの地名のついた感染症も、名称を変えていこうという運動があっても良い

新型コロナウイルスに打ち勝って行こう、というのは、全人類共通の課題です。

全世界で協力していかなくてはいけない課題で、憎悪を煽るような表現がなされることは、感染拡大防止の足を大きく引っ張ることになるでしょう。

野党同士が分裂したら与党が笑うように、ウイルスとの戦いにおいて国同士の関係が悪化しすれば笑うのはウイルスです。

全世界で協力してウイルスの危機を乗り越えるためにも、憎悪を煽る表現はやめていきましょう!

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